季節に逆らわず

関東も本格的に梅雨入りし、東京でも毎日雨が続くようになりました。
湿度も上がりとても鬱陶しく思いますが、四季を感じるにはもってこいの季節です。

東京都文京区・白山神社

東京の文京区白山にある白山神社では、6月8日(2014年)からあじさい祭りが開催されています。神社の境内にはありとあらゆる種類のあじさいが植えられていて、訪れる人々の目を和ませてくれます。
私は開催二日目に行ったので、あじさいはまだ満開ではありませんでした。
それでも花の房たちは小さいながら、逆に慎ましく、それでいて力を秘めていて「その時期にそこに行った」人にしか見ることができない美しさがありました。

東京都文京区・白山神社

訪れた日は雨も降っていて、水雫がよりあじさいの瑞々しさを強調していました。

日々やることに追われながら生活していると、季節の嫌なところばかりが見えてきます。
夏の照りつける暑さや湿気、冬の凍えるような寒さ、梅雨の煩わしい雨。
心地よい季節は春と秋だけ。特に会社勤めのサラリーマンは、より不快に感じると思います。

東京都文京区・東京大学

しかし視線を少し遠くに向けて、ゆったり景色を楽しんでみてはどうでしょう。
毎日が忙しいのであれば、休日だけでもかまいません。
ひとりでも、好きな人と一緒でもいいと思います。

東京都文京区・東京大学

静かな雨音、ゆっくりと広がる水の波紋、雨が上がる前の澄んだ鳥の鳴き声。
そのときにしか出会えないもの、感じることができないものが見えてくるはずです。
季節はどんなときでも、美しくないときなんてありません。

東京都文京区・東京大学

先日、雨の降る中に文京区を散歩して、私も改めて感じることができました。
文京区は名跡や深い森が多く素敵な場所ですが、きっとどんな場所にでも季節を感じるものは存在しているはずです。
そんな余裕のある心を取り戻せたら、もしかして毎日の通勤でも少しの間、季節を心地よく感じられる瞬間があるかもしれません。

季節に逆らわず、受け入れていく。
そんな心持ちで毎日を過ごせたらいいですね。

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