2020年夏の大鳥神社

新型コロナウイルスの影響で、今年の夏はとても静かです。愛すべき雑司が谷の街も、いつにも増して静かです。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

大鳥神社の例祭は御神輿や山車、御神楽は自粛するそうですが、境内の縁日は開催するそうです。昨年はとても賑やかでしたが、今年は大きな声を出せないのですこし静かなお祭りになるでしょう。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

大鳥神社の鳥居の脇にある大きな百日紅(サルスベリ)は今年も白い花をたくさん咲かせています。暑い日差しの中で輝く白い花弁が涼しげで、見ていると心が洗われるようです。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

「雑司が谷ナス」と呼ばれる茄子はほとんどが収穫を終えているようで、ひとつだけぶら下がっていました。雑司が谷ナスは江戸時代から大正時代にかけて雑司が谷で栽培されていたそうで、「雑司が谷ナスと鎮守の森」というイベントで東京で採れた野菜と一緒に売られています。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

境内はとても静かで、近くを通る都電や踏切の音、霊園に住む野鳥たちの泣き声、蝉時雨、ケヤキが風で揺れる音などが聞こえてきます。木陰が多いので若干涼しく、過ごしやすい場所を提供してくれます。

境内には野良猫も多く、のんびりと昼寝をしています。彼らはいつどんなときでもマイペースで、眺めていると心が和みます。そういえば、よく見かけた白黒の猫、通称「ひげちゃん」の姿を見なくなりました。暑くてどこかへ避難しているのか、それともほかに何かあったのか、猫との関係は一期一会です。

東京都豊島区雑司が谷:大鳥神社

立秋も終わり、二十四節気は処暑に入ります。あと一ヶ月もすれば、秋分になります。長かった梅雨、暑すぎる夏、今年も異常気象が続きますが、残りはどのようになるのでしょう。願わくば、例年通りの穏やかなものであってほしいと思います。

地元の人々や動物、草木が健やかに過ごせるように、大鳥神社に祈りを捧げたいと思います。

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