小説をより楽しんでいただくために

このサイト訪れて、このコラムを読んでいただいている大勢の方たち。
きっと、それぞれ異なる一期一会の巡り合わせがあったのだと思います。

とりわけ初めてこのサイトに訪れたという方たち。
私の小説を少しだけ読んだことのある方たち。
そして、小説を大切に想ってくれている方たち。

今回はそんな方たちに向けて、小説を楽しんでいただくための関連物についてご紹介したいと思います。

塩澤源太:小説周辺のコミュニケーション図

上の図は、私の小説周辺のコミュニケーションを図式化したものです。

黄色い部分は、主に読者の皆さんを誘導するもの。
桃色の円の部分は、作品世界を醸成するものです。

黄色い部分に関しては、マーケティングやプロモーションに関わる領域なので割愛します。
今回は桃色の部分、とりわけ「小説のテーマ曲」「小説のガイドブック」「小説のコラム」についてご紹介したいと思います。

私は読者の皆さんに、私の小説を少しでも楽しんでいただきたいと思っています。作品に登場したエピソードやフレーズが心の隅になんとなくでも残れば、著者や作品名を憶えていなくても嬉しく思います。でも、そこからさらに作品を好きになっていただけたら、いちばんの喜びとなります。
私はそんな読者のために、自身の作品を大切にしたいと思っています。なかには作品をぞんざいに扱う作家もいますが、せっかく好きになってくれた読者に対して失礼だと思います。

私は作品のファンになってくれた方たちのために、作品の世界をもっと深めることができるアイデアがないか考えました。それが先ほど取り上げた、「小説のテーマ曲」「小説のガイドブック」「小説のコラム」なのです。

小説のテーマ曲
小説「センチメンタル(短編集)」には4編の物語が収録されています。それらの物語に1曲ずつテーマ曲を作って、Youtubeに無料で公開しています。

小説は頭の中でイメージを膨らませるものです。読み手が自由に場面を想像したり、速度やテンポを調整したりすることができます。これは小説という媒体の、最も優れた点であるといえます。
一方で音楽は、決まったリズムや音色でイメージを固定化します。しかしそこに想像の余地がないわけではなく、むしろその旋律でイメージをさらに膨らませる力があります。聴き手の感情を高め、物語をよりドラマチックに感じさせることができます。

小説を読む前であれば、音楽を聴いて期待を膨らませ、読んでいる最中であれば物語の雰囲気をさらに高めてくれる。読んだ後ならもう一度読み返したくなる。そのように楽しんでいただきたいと思っています。

このテーマ曲の作曲・編曲・演奏はRosco Motion Orchestraというグループで、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、サウルハープで構成しています。4編のテーマ曲すべて、Youtubeで聴くことができます。

Youtube 塩澤源太のチャンネル

小説「センチメンタル」読本

小説のガイドブック
小説のイメージを膨らませるもうひとつの要素として、ビジュアルがあります。
読者の方に情景をイメージする手助けとして、写真をふんだんに掲載したガイドブックを用意しています。
このガイドブックは無料で、サイトのページか、ブクログのパブーでダウンロードすることができます。

作品の舞台となったスポットで撮影した写真や、登場する小物などを掲載しています。
例えば「センチメンタル」の舞台になった目白台・雑司が谷、「パルテノペ」の芦室のモデルとなった山口県室積などです。「花壇のアトリエ」で登場する料理やハーブティーの紹介などもしています。
さらに、それらの豆知識やコラムも掲載しています。

まだ作品を読んでいない方に向けて、あらすじや登場人物の関係図を紹介していますので、手引書としても活用できると思います。

【小説「センチメンタル」読本】紹介ページ
ブクログのパブーのダウンロードページ

塩澤源太のウェブサイト:コラム

小説のコラム
小説のガイドブックと同様に、ウェブサイトでもコラムを掲載しています。
ガイドブックに掲載できなかった写真や記事を順次公開しています。

読んだ方たちには「そんな場面あったな」と作品を思い出していただき、再読して「なるほど」と思っていただければ幸いです。また、登場したスポットはどれも私のお気に入りの場所なので、近くまで来たときに、散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

すべての小説のコラム

小説の世界観を広げるために、上記のような音楽、ビジュアル、知識面でのアイデアを具現化しています。マーケティングで言えばクロスメディア・ミックスメディアと呼ばれる手法ですが、なにより読者の方に、小説を楽しんでいただきたい気持ちで制作しています。みなさんの心に少しでも作品世界が広がれば嬉しく思います。
なお、小説はAmazonで販売しています。未読の方は、ぜひ一読していただければと思います。

Amazon.co.jp作品一覧

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