本当の自分

仕事場の知り合いの方から、私は「仕事場での人格と、このコラムでの人格が異なる」と言われたことがあります。少し冗談交じりではあったのですが、確かに異なるのかもしれません。

干し柿

仕事場での私は、いい加減で面倒臭そうに振る舞うこともあれば、ドライに振る舞うこともあります。そして、明るく振る舞うこともありますし、怒ることだってあります。一見、バラバラな性格のようですが、自分の主張を強く出す性格、という括りとして一貫しているのかもしれません。

このコラムだとどうでしょう。言葉遣いはなるべく丁寧にしていますし、主張もどこか穏やかだと思います。四十歳というよりは、もっと歳を取った老人のようでもあります。

私自身は、どちらかというとこのコラムのように穏やかに振る舞うほうが好みではあるのですが、社会や人と関わると、前者のような振る舞いがしっくりくるような気もしています。つまり、ひとりのときは穏やかで、人前では体面を考え主張をする人間だといえます。

カルガモ

「どちらが本当の自分か」という疑問はわいてきますが、結論でいえば両者とも本当の自分であると思っています。人には表裏、もしくは第一、第二の自分というものが存在していて、場面や状況によって強く出る部分が違うのです。

どちらかがなくなると、バランスを崩して調子が悪くなることもあります。ですから私にとってこのコラムは自分らしくいるための手段として重宝しています。
会話だけでなく、文章といった異なる表現方法を用いることは、とても大切なことなのだとしみじみ思う今日この頃です。

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