今年も残りあとわずか

今年も残りあと少しとなりました。寒さもだんだん増してきて、年末の雰囲気が色濃くなってきています。私は今日で、仕事納めです。

コラムを読み返してみれば、一年通しての記憶がはっきりとしてきます。元旦はニューヨークで迎えましたが、今年の年越しもニューヨークで過ごします。
一年前はしばらく中国に住んでいたため、アメリカの雰囲気が懐かしくなりチケットを手にしていたのですが、今年はサンフランシスコに出張するなど、逆にアメリカに係わることが多かったです。春頃に新たな仕事が始まってからというもの、ほとんどアメリカについて考える日々が続きました。そして、雑誌の制作やイベントの開催など慣れないこともありましたが、様々な人たちから協力を得て、一定の成果に結びつけることができました。戸惑うことや苦労もありましたが、挑戦でき、真剣に考え、熱中できたことはとても喜ばしいことです。親身になって一緒に取り組んでいただいた方々に、本当に感謝しています。

プライベートでは、今まで以上に路傍の草花に目を向け、野鳥にも心を奪われました。今まで目にしながらも、名前がわからなかった生き物たちをじっくり見つめ、より身近に感じることができました。こんなにも世界が豊かで美しいとは思ってもみませんでした。また、街ですれ違う人たちとの一期一会にも恵まれました。猫やスズメを可愛がる方、老舗で職人として働く方、飲みの席で隣になった方、数え切れないほどの出会いがあり、交流をさせていただきました。

十月には、自身の創作活動をライブというかたちで表現することもできました。最初にお誘いを受けたときには尻込みしてしまいましたが、思い切って飛び込んでみて、自身の新たな可能性と創作の欲求に気づかされました。また、旧来の知人や、知り合いでありながら今までお会いする機会がなかった方の顔も見ることができ、本当にうれしかったです。そしてなにより、いつもそばで励ましてくれる方には感謝の言葉もありません。

おそらく今年は何気ないようで、最も心に残った年であるかもしれません。来年は辛いことや悲しいことがあるかもわかりませんが、今年のように心穏やかに、そして少し前を向いて歩むことができたらなと思います。

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