明治神宮の野鳥探索

野鳥シーズン真っ盛りの季節、原宿の明治神宮に赴き野鳥探索に勤しみました。小鳥たちにたくさん遭遇し、幸せな心持ちとなりました。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 ヤマガラ

都内でも屈指の野鳥スポット、明治神宮は今が見頃です。今年の四月末に訪れたものの、ウグイスの鳴き声だけ聞こえてほとんど見つけることができなかったのですが、十二月はどこを見ても野鳥だらけでした。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 ヤマガラ

中でも有名なのがヤマガラです。ここのヤマガラは餌を求めて手乗りをすることで有名なのですが、餌がなくても近づいてきて催促してきます。私も挑戦してみましたが、いつも見つめているだけの野鳥たちの体重が直に感じられて、とても不思議な気持ちになりました。その隣で子供たちも挑戦していましたが、ヤマガラが手に乗った時の笑顔がとても嬉しそうで、こちらも笑顔が伝染してしまいました。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 アオジ(オス)

足元を見れば、アオジがスズメのようにうろついていました。上の写真はオスです。以前別の場所で出会ったクロジに比べて人に慣れていて、望遠レンズで撮影するには焦点が合わない距離まで近づいてきます。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 アオジ(メス)

アオジのメスも同じように近づいてきます。思わず彼らから離れて撮影しましたが、いつもと立場が逆で、とても面白かったです。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 メジロ

他の野鳥に比べて、メジロは葉の茂る木々を群れで移動していたので撮影しづらかったのですが、人に頼らず自分たちで一所懸命に実をついばむ姿は印象的でした。萌黄の身体と瞳の周りの白いリングが美しく、お気に入りの野鳥です。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 エナガ

ぷくぷくと可愛い体躯のエナガも枝に止まっています。シジュウカラやコゲラに混じって忙しそうに木々を移動していました。彼らは留鳥ですが、冬の風景がいちばん似合うと思います。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 シロハラ オス

足元を見れば、シロハラのオスが餌を探して歩いていました。この鳥を見たのは春の初めでしたが、再び出会うことができて季節の移り変わりを感じました。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 ジョウビタキ(メス)

そして待望のヒタキ類にも出会うことができました。こちらはジョウビタキのメスです。ルリビタキのメスとよく似ていますが、尾羽の色と翼の白い模様で判断できます。ジョウビタキは出会ってみたい野鳥だったので、感動もひとしおでした。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 ルリビタキ(メス)

ちなみに、小さくてわかりづらいですが、こちらはルリビタキのメスのようです。角度的に微妙ですが、翼の白い模様が見えないため、ジョウビタキではなさそうです。

 東京都渋谷区代々木神園町:明治神宮 ルリビタキ(オス)

さらに、ルリビタキのオスにも出会えました。かなり暗い場所でレンズも200mmでしたので、きちんと写っていませんが、冬色の景色に鮮やかに浮かぶ瑠璃色がとても美しかったです。
一度にこれだけの野鳥に出会えるなんて、一年間のボーナスをもらったような嬉しい気持ちになりました。動物園ではないので、野鳥をたくさん見たいと思うのは人間のエゴでしかないと思いつつも、実際にこのような機会に遭遇するとやはり嬉しいものです。おそらくこれで今年の日本での野鳥探索は終わりとなりますが、締め括りとしてとても満足したものになりました。

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