鷲神社の酉の市ふたたび

少々前の話になりますが、11月の終わりに酉の市に出掛けました。昨年も訪れましたが、相変わらずその規模に圧倒されました。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

浅草の酉の市として有名な千束の鷲神社の酉の市。昨年訪れて、その賑やかさに感銘を受け、今年も雰囲気を味わいたく三の酉に赴きました。しかしながら、土曜の夕方だったので、まだ神社付近は支度をしている最中でした。本格的に始まるのは深夜零時からだったので、近くの程度の良い居酒屋でしばらく待つことにしました。

東京都台東区浅草:喜美松

店の雰囲気も味も良いモツ煮の店で寛いでいるうちに、隣席の人たちとおしゃべりに夢中になっていました。その三人の男性たちは、浅草に住んでいる露天商の方達でした。その中でいちばん目上の方は、居酒屋の店主とは親戚関係で良く店に足を運ぶそうです。さらにその方のお兄様も加わり、下町情緒あふれる興味深いお話を伺うことができました。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

さらに私を挟んで逆側に座っていた若い女性の二人組は、初めて酉の市に来たそうで、鷲神社までの道がわからなかったため案内してあげました。別れた後に露天を眺めていると、彼女たちは露天の席に座ってお酒を飲んでいたので、手を振りあい再び別れました。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

鷲神社は本格的に賑わっていなかったのですが、じっくり熊手を眺めたり、写真を撮ることができました。有名人の札があったり、個性的な熊手があったりと、なかなか見ごたえがありました。昨年も感じましたが、宗教といえども全てを受け入れるおおらかさ、豪快さがあって、囲まれているとなんだかあたたかく楽しい気分になってきます。同時に、昨年から今まで何事もなく過ごすことができたので、ご利益があったのだなとも思いました。

東京都台東区千束:鷲神社の酉の市

雰囲気も温まってきた頃、昨年と同じ露天の店でお酒を飲みました。すると、女性の集団がやってきてお店を物色してきました。彼女たちは人数が多かったため、私が席をずれると「ありがとうございます」と言って少し会話のやりとりが始まりました。昨年もそのお店でお酒を飲んでいるときに、お爺さんとやりとりをしてほっこりとした気持ちになりましたが、今年は昨年以上にたくさんの人々と交流がありました。これも、鷲神社のご縁とご利益なのかもしれません。来年もぜひ訪れたいと思います。

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