すこし前にノームコアという言葉が流行りましたが、私の服装もかなりベーシックになりました。ただし「normal」であるものの「hardcore」というほど素材やシルエット、ブランドにこだわっているわけではありません。
ファッションというよりは「仕事に集中できる服装」を求めています。同じ服を何枚も購入して、毎朝服を選ぶ煩わしさを極力おさえています。
さらにデザインをベーシックなものにすると、異なるコーディネートをしなければならないときにも組み合わせを考える手間が省けます。言ってみればただの横着ですが、人の目は最低限気にしているかもしれません。
足元も組み合わせやすい白のスニーカーが多くなりました。おじさんが選びがちな靴の代表格ですが、実際おじさんなので問題ありません。夏場に着る白いTシャツにも合いますし、柄のある服を急遽着なくてはならないときも無難な組み合わせになります。
理想はまっさらな状態で履くことですが、すこし汚れがつくだけで落胆してしまうので、気をつかわなければならないのが難点です。一方で、履き古したものは汚れが気にならず、味も出るので気に入っています。土手などに出かける際はこちらのほうがのびのび過ごせますよね。汚れたものを洗って綺麗にすると愛着もわいて、長く履こうと思わせてくれます。
ときには色や柄のついたスニーカーを履いて気分を変えたくなりますが、毎日コーディネートを考えているときの煩わしさは消え、ポジティブな気持ちで選べる気がします。
年齢的に多方面に気を向ける活力は残っていないですし、どうせなら本当にやりたいことに振り向けていきたいものです。また、そのほうが落ち着きのある人間にも見えると思うので、白いスニーカーを履いて、マイペースでシンプルに過ごしていきたいと思っています。