水辺の生き物

月日は流れ、二十四節気でいえば立夏(りっか)を迎えています。いよいよ本格的に暖かい季節となり、生き物たちも躍動的になっています。

東京都葛飾区水元公園:葛飾区金魚展示場

私は一昨年から中国から日本に戻り、散歩をする機会が多くなりました。一昨年は木々や草花に目を向ける機会が増え、それらに目を奪われていました。昨年はそれに加えて野鳥の魅力にとりつかれ、季節ごとに姿を変える鳥の生態を追いかける日々でした。

そして今年は、水辺の生き物にも興味を持ち始めています。とは言っても、釣りをしたり川辺や田んぼに赴いて観察するのではなく、金魚の養魚場に赴いたり、アクアショップで売られている魚たちを眺めるくらいです。しかしながら、自分の興味が「陸・海(水)・空」と広がっているようで、なんとなく面白いなと思います。

東京都葛飾区水元公園:葛飾区金魚展示場

先日、よく足を運ぶ水元公園に赴き、金魚の養殖を行なっている場所(葛飾区金魚展示場:江戸前金魚と呼ばれる金魚を飼育)へ訪れてみました。フェンスで囲まれた屋外の一角に、コンクリートで作られた大きな水槽が並んでいました。その中にはたくさんの金魚が泳いでいて、なんとも涼しげでありました。

東京都葛飾区水元公園:葛飾区金魚展示場

これまで見たこともないような種類の金魚がたくさんいましたが、奥に行くごとに成長した大きな金魚が飼育されていました。長年、人の手によって品種改良されているため、見た目の美しさは格別でした。こちらの養魚場は、江戸前金魚と呼ばれる伝統ある品種を二十四種、千匹を飼育しているそうです。

東京都葛飾区水元公園:葛飾区金魚展示場

私はどちらかというと、より自然に近い品種の魚が好みではあります。特にメダカは可愛らしいだけでなく、格好も自然で、さりげない美しさがあります。それでも種類はたくさんあり、透き通るような美しさを持つ白メダカや、美しい発色の楊貴妃など様々です。私といえば、より一般的なヒメダカや黒メダカなどが好みです。

ヒメダカ、ホテイアオイ

野良猫や野鳥と異なり、魚は飼わないと身近にその姿を楽しむことはできませんが、金魚やメダカのように、古くから人間の生活と密接な関係にあります。私は今は猫が家も外でも一緒にいるので難しいのですが、余裕が出てきたら彼らと生活を共にしてみたいと思いました。

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