悔いなくその時を過ごす

立冬を迎え、寒い日が続くようになりました。庭の山茶花が赤い花を付けていて、さすが「山茶始開(つばきはじめてひらく)」だなと思いました。夏にはチャドクガの食害がひどかったのですが、生命力の強さには感心します。

東京都北区志茂 荒川赤水門緑地

さて、ここ最近は雑誌の制作で忙しくしています。私は雑誌含めウェブやその他の制作も行なう部署を管理しているのですが、雑誌についてはアートディレクションという具体的な仕事も担当しています。DTPの指示を出すことも仕事のうちですが、毎回それ以外の作業を手伝うことが多いです。

今回も同じように色々な作業を行なっているのですが、少々量が多くて難儀しています。特集のような目立つ部分の文章を丸ごと書き変えたり、文字校正も一日以上かけて見ています(見ている最中です)。ウェブと異なり、雑誌は印刷すると修正がきかないので、毎回誤字脱字などが残っていると心を痛めます。ですから、今回こそはと思い気合いを入れて行なっています。

自分が任された部署の制作物なので、最終的には私の責任になるのですが、担当者もいるのでそれぞれの方に全てお任せしたいのが本音ではあります。しかしながら、勝手に自分自身が他者の領分の責任を担うことに腹を立てたりするのはよろしくないことだなと思ったりもします。これは、上の役職に対しても、従ってくれる方達に対しても感じてしまうことではありますが、今は皆で出来上がったものを見ながら称え合うことのほうが嬉しいと思いながら進めたいと思っています。

東京都北区志茂 荒川赤水門緑地

人は目の前にあるものに対して当たり前だと思ってしまう傾向があります。雑誌を制作することや一緒にいる方達と仕事ができることも永遠ではありません。自分自身の小さなプライドや感情のためにそれらをつまらないこととして過ごしてしまうのはもったいないような気がします。とは言っても、やっぱり腹を立てて愚痴をこぼしてしまうのですが、それもあまり反省しすぎず、自分にとってちょうど良いバランスで過ごしていければと思う今日この頃です。

それにしても、毎回刷り上がった雑誌を見て思いにふける時間はなんとも言えず良いものです。入稿は明日になりますが、残された時間でより良いものができるように頑張りたいと思います。

Scroll to top