我が家では多くの猫を飼っています。現在はすこし数を減らして七匹です。
こちらは二年前に生まれた猫。とても大きく体重もあり、持ち上げるだけで息が切れてしまいます。温厚な性格ですが、すこし気が弱く、見知らぬ人が来ると逃げてしまいます。
生まれたときはとても小さく、好奇心が旺盛でやんちゃな子どもでした。親は野良猫ですが、他の親猫が産んだ子猫と一緒に私の家で引き取りました。
兄弟猫を合わせると四匹と多かったので、二匹は里親に出すことにしました。彼も別の家に引き取られましたが、里親の旦那さんが猫アレルギーだということがわかり、一週間ほどで戻ってくることになりました。
里親となる家には小学生の息子さんがいて、この猫をとても気にいっていたそうです。しかしながら、突然のお別れになって大変ショックを受けていたそうです。こればかりは本当にどうしようもない事情でしたが、幼い少年にとってはかなり酷な出来事だったと思います。
少年が成長して独立したら、この猫のことを思い出すのでしょうか。きっと、動物と一緒に暮らすことの難しさも同時に思い出すのでしょう。それでもだからこそ、自分が飼うことになったら動物に対して誠実に向き合ってくれるのではないでしょうか。
猫は人間のことなどお構いなしにぐっすり眠っています。もしかしたら、幼きのころにすこしだけ過ごした里親の家の夢を見ているかもしれません。彼と少年が一緒に過ごすことができなかったことを思い出すと、私もすこしだけ切なくなってしまいます。
