二十四節気は春分を過ぎて、あっという間に清明となりました。そこかしこに春の野花が咲き乱れているのは当然かもしれません。
今年は例年よりも暖かくなるのが早いようですが、新型コロナウイルスで外出を控えているからか、とても早く花が咲いているように思います。
在宅ワークが主流になっているため、冬も「寒い、寒い」と通勤することが少なく、春の暖かさにありがたみが少し薄れているのかもしれません。寒さが苦手な私にとっては非常に嬉しいことですが、少しだけ寂しい気もします。
土手を歩けばナズナの花が咲き誇り、シロツメグサの葉も多く茂っています。公園などではタンポポの鮮やかな色で埋め尽くされ、すでにナガミヒナゲシも花をつけています。
ちょっと前はシャガの花が咲いていたと思うのですが、この先はドクダミやツツジの花がたくさん咲くことでしょう。梅雨前になれば夏の植物が勢力を拡大します。
花に目を向ける余裕がないと、本当にあっという間に人生が過ぎていってしまうなあと感じます。これは歳をとったからという理由もありますが、幼い頃でも青年期でも変わらないと思います。
小さなお子さんがいる方々は特に注意して、植物に目を向ける機会を増やしてあげたらと思います。幼い頃に見て、親に説明を受けた植物の名前は一生覚えているものです。かけがえのない一瞬を大事にしてあげたいものですね。