梅雨らしく、雨がよく降ります。豪雨は困りますが、静かに雨音を聞いていると心地がよいです。
最近、別で運営しているグルメサイトで、ある食材の調理方法の研究をしました。食材を柔らかくする方法を調べていたのですが、ネットでさまざまな情報が掲載されていました。
見出しは「裏技」だとか「驚くほど」だとか、奇抜なものばかり。方法は大きく分けて四種類、細かく分けると十種類ほど見つかりました。
しかしながら、実際にひとつひとつ調理して実験していくと、効果的なのは「長く煮る」という当たり前の方法のみで、ほかはそれほどでもありませんでした。いちばん労力と時間のかかった方法が、最も効果がありませんでした。
これは、奇抜なコンテンツを載せれば人はやってくるだろうという仕掛けの弊害です。テレビ番組も同じような手法がありますが、あまり喜ばしいとはいえません。ネットでは自分で実践せずに、ほかのサイトから内容を移しただけのものもあります。
ネットは物事を知るきっかけとして使い、自分自身で確かめることを疎かにしてはいけないと思いました。私もまんまと引っかかったわけですが、コンテンツを作る身をしては反面教師にするいい機会だなと思いました。