以前、このコラムでも紹介した朝顔に多くの蕾がつき、開花しました。二年前の文京朝顔・ほおずき市で購入してから数えて三代目です。
昨年は六つほど種を採取して、今年の五月に植えてからふたつが発芽し、最終的にひとつ大きく成長しました。昨年は伸びるままに育てましたが、今年は摘芯を行いました。
摘芯とは、上端の芽を取り除くことによって、下の脇芽の成長を促して花数を増やすものです。かなり適当に行いましたが、その効果は素晴らしく多くの花を咲かせています。
現在はほぼ毎日三つか四つほどの花が開き、美しい姿を見せてくれています。摘芯のほかに肥料も加えて、すくすくと元気に育ってくれています。多く開花してくれているのであれば、今年は種も多く採取できると思います。この際は人工受粉を行なってあげるとよいと思います。
植物は手をかけてあげればあげるほどよりよく成長します。とりわけ、人間の手によって改良が加えられてきた朝顔であればなおさらだと思います。本当は文京朝顔・ほおずき市で売られている團十郎朝顔を育てたいのですが、新型コロナウイルスの影響で手に入れることができません。それでも、健気に美しい花を咲かせてくれている現在の朝顔の姿を見ると、種類なんて関係なく近くにいてくれるだけで嬉しいものだと感じます。