センチメンタル:胸突坂

センチメンタル」後半で、結希が訪れた目白台の胸突坂を紹介します。

東京都文京区目白台:胸突坂

胸突坂は椿山荘の手前から目白通りを外れて、神田川へ下る途中にあります。
人と自転車くらいしか通れない急勾配の狭い坂で、緑に囲まれた静かな場所です。

東京都文京区目白台:関口芭蕉庵

坂の上の道の両脇は関口芭蕉庵と永青文庫があります。
関口芭蕉庵は松尾芭蕉が目白台に三年間住んだという話から、彼を慕う人々が「龍隠庵」という建物を建てたのが始まりだそうです。永青文庫は熊本藩主の細川家ゆかりの美術品や歴史資料が展示されています。

東京都文京区目白台:胸突坂

坂の隣(上写真の右側)には、結希と啓介が仲直りの話をした水神社があります。
そのためか、胸突坂には「水神坂」という別名もあるようです。

東京都文京区目白台:胸突坂の猫

息切れしながら上っていく人々を尻目に、猫がのんびり寛いでいます。
野良猫の梅子も、こんなふうにして街を散歩していたのでしょうか。

東京都文京区目白台:幽霊坂

胸突坂を目白通りに向かっていくと和敬塾があります。和敬塾は大学生や大学院生の男子寮で、村上春樹も入っていたことがあるそうです。「ノルウェイの森」に出てきた寮は、ここをモデルにしたそうです。
写真の坂は幽霊坂と呼ばれていて、和敬塾沿いの胸突坂の隣にあります。こちらも緑に囲まれた静かな場所で、どこか物語を感じる趣があります。このように目白台は目白通りに沿って魅力的な坂がいくつも並んでいるので、散歩するにはもってこいの場所だと思います。

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