目白台の丘から見える新宿副都心。
都内では珍しいこの見晴らしのよい公園は、小説「センチメンタル」の登場人物である、たばこ屋のお婆ちゃんの思い出に登場した公園です。
不忍通りとちょうどぶつかる目白通り沿いにあり、住民たちの憩いの場となっています。
この地は以前、岩槻藩大岡家の下屋敷があった場所で、この公園の隣の日本女子大学付属豊明小学校もその土地に含まれていたそうです。
劇中で、たばこ屋のお婆ちゃん(和子)が再会した勝彦さんと語り合った場所のモデルです。
二人は幼少時代に中国の丘の上から同じように空を眺めていました。そこで世界の終わりはどこなのだろうと漠然と思いを馳せていましたが、長い年月を経て再び見た空は、彼らの目にどのように映っていたのでしょうか。
公園内は木々が生い茂り、遊具もあって、穏やかな空気に包まれています。すぐ近くには目白台運動公園などがあるため、この公園にも子どもたちがやってきます。
さて、東京の景色が一望できる一角はどのような構造になっているのでしょう。
下を覗いてみると、坂に面して生け垣が段々に並んでいます。すぐ下はブランコなどがあるのみで、景観を妨げないように工夫がしてあります。
【目白台一丁目遊び場】
東京都文京区目白台1丁目16
JR目白駅から都バス(白61系統)高田一丁目下車、徒歩2分。
東京メトロ有楽町線・護国寺駅より徒歩15分。