雨に濡れる上海

土日の二日間で上海に行ってきました。
午後五時に到着して、翌朝の午前八時に戻るという強行スケジュールでした。

Shanghai, China

天気はあいにくの雨。九州を中心に台風がやってきていて、飛行機から見ると厚い雲に覆われているのが分かります。梅雨真っ盛りなので、当然といえば当然ですね。
しかし雲が多ければ多いほど、飛行機からの景色は様々な表情を見せてくれます。

飛行機からの風景

上海に近づいても、雲が低い位置に覆っていました。
このおかげで飛行機の到着時刻は2時間ほど遅れてしまいました。

Shanghai, China

しかし私は、上海の雨の風景が好きです。
一見賑やかな街でも、ところどころに租界時代の情緒ある景色が広がっていて、雨に濡れるとしんみりと柔らかい表情を見せてくれます。

Shanghai, China

タクシーからの眺めも、生活していた当時を思い出させるもので、とりわけ雨が降っているとまだここに住んでいるような錯覚に陥ります。
中国ではタクシー代が安いので、私もよく利用していました。
しかし雨の日に市内でタクシーを捕まえるのは相当骨が折れます。
そんな苦労も思い出すと、なんだかとても懐かしい気がします。

Shanghai, China

街のすべてが雨に濡れて、静寂に包まれています。しかし東京や日本の街とは違い、そこに潜むパワーのようなものも感じられます。
私はこの上海の秘めたパワーに惹かれます。
人々の仕事や生活が力となってにじみ出て、どこか街全体が生き物のように感じることがあります。

Shanghai, China

私は上海の路上の風景がいちばんのお気に入りです。
雨に濡れた地面と、車のヘッドライトに照らされる雨。そして路上の木々たち。
この風景を見ていると、やはり私はこの街が好きなんだなあと感じます。
東京がいちばん好きな街ですが、上海はその次に好きな、第二の故郷です。

今回は用事があり15時間ほどの滞在でしたが、またゆっくりと訪れたいです。

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