10月8日は皆既月食でしたね。
今回は全国で観測できたので、見られた方も多かったのではないでしょうか。
私は仕事の関係で西新宿にいたので、都庁の下から眺めました。
普段は道を足早に過ぎる人々も、この晩だけは空を見上げて月を探していました。
なかにはお酒とおつまみを片手に観賞するカップルもいて、夜が少しだけ華やいでいました。
新宿ではビルや雲に隠れて見えづらかったところもありますが、紅く染まる幻想的な月を確認できました。
掲載している写真は、その際に撮影したものです。ときおり雲に隠れていましたが、却って月をもっとよく見たい気持ちにさせたので、素敵な演出だったと思います。
紅い色が解け始めた頃、月を眺めていた人たちは次々と思い思いの場所に去って行きました。
私は月食が終わった後もしばらく眺めていたのですが、最後は大きな満月になりました。
普段は皆、満月を楽しんだり、喜んだりしているのに、今日だけは人気が下がったように感じました。人間は気分次第のところがあって、なかなか面白い生き物だなと思いました。
上の写真は、3年前に上海から撮影したものです。
この際は紅い月食に見とれて、月食が終わるところしか撮影できませんでした。
ひとりマンションの屋上から月食を眺めていたとき、いつもよりも月を間近に感じることができました。私は月を見るときにいつも想像するのですが、月から地球を見たらどのような風景が広がっているのでしょうか。また、今回の月食のときは地球はどのように見えるのでしょう。
それだけでなく、木星の月(衛星)であるエウロパからの風景や、土星の月であるタイタンから見る風景はどんなものかと想像を膨らませてしまいます。
きっとそこは、神秘的で美しいものなのでしょう。
残念ながら私が生きているうちには見ることはできないと思いますので、想像の翼を広げて思いにふけりたいと思っています。