小石川植物園の春

春分の日を境に、東京はすっかり春めいてきました。気温が上がって暖かい日が続くと、草花は身体をのびのびと広げていきます。

小石川植物園

先日、文京区の小石川植物園へ出かけました。この植物園は私のお気に入りで、近くに住んでいたときは足しげく通ったものです。梅に始まり、春には次々と美しい花が咲いていきます。

小石川植物園:コゴメイヌノフグリ

園内は珍しい植物もありますが、身近なものもたくさんあります。この小さな白い花は「コゴメイヌノフグリ」といいますが、小石川植物園が1961年に欧州から種子交換し、70年頃から園内に広がって都内で野生化したそうです。

小石川植物園:ニリンソウ

こちらはニリンソウです。一本の茎から二輪ずつ花茎が伸びることでその名がついたそうですが、確かに写真の花の下にもうひとつ、つぼみがあります。佐賀県など各都道府県では絶滅危惧種として、レッドリストの指定を受けているそうですが、植物園では元気よく咲いていました。

小石川植物園:アンズ

こちらは、梅林のなかに咲くアンズです。梅とアンズは見分けがつきにくいのですが、咲く時期がアンズのほうが遅いようでした。ころんとした花弁がとても可愛らしいですね。

小石川植物園:梅園の足跡

梅林の近くには、花びらが散った後がありました。雪のような美しさに目を奪われていたのですが、冷静になってよく見ると、ぬかるみに猫や鳥の足跡がありました。実際、小石川植物園は野鳥や猫が多いです。

小石川植物園:ヒヨドリ

メジロやスズメのほか、ヒヨドリも元気に鳴いていました。甘いもの好きの野鳥は花のある木に集まり、一所懸命に蜜を吸います。春というのは人間だけでなく、生き物すべてにとって嬉しい季節です。

小石川植物園:乙女椿

小石川植物園は椿の種類も豊富です。こちらはピンクの色合いが美しい乙女椿。ところで、椿園の中心に立派なクスノキがあるのですが、椿の木々に囲まれてその姿を見ることができません。もし植物園に訪れることがありましたら、木々をかき分けてぜひ探してみてください。雄大な姿は一見の価値ありです。

小石川植物園:オオシマザクラ

あと一週間も経てばソメイヨシノも一斉に開花することでしょう。オオシマザクラはすでに咲いており、白く美しい花弁を披露していました。灰色の冬の間、どこにそんなエネルギーを溜め込んでいたのかと不思議に思うほど、春は草花の生命に満ちあふれています。皆さんもお近くの公園や植物園、街路樹のある道など、足を運んで春を探してみてはいかがでしょうか。

小石川植物園 – 東京大学大学院理学系研究科附属植物園
東京都文京区白山3丁目7番1号
都営地下鉄三田線 白山駅下車 A1出口 徒歩約10分、東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 出入口1 徒歩約15分、都営バス(上60)大塚駅~上野公園線 白山2丁目下車 徒歩約3分

Scroll to top