気の流れ

人は目に見えないものを感じ取る力があり、その見えざるものの影響を受けることがあります。こう言うと少しオカルトめいた雰囲気がありますが、私はごく自然な感じ方だと思っています。

東京都足立区宮城

バイオリズムにも似ていますが、それよりも大きな周期で訪れる変化です。もっとも身近なところでは厄年という概念もその類かもしれません。「人生の節目」なども近いものがあります。ちなみに私は今年、本厄の年齢です。

本厄の前は前厄なので、昨年も悪いことが起こりやすかったのですが、幸い充実した時間を過ごすことができました。しかしながら、今このコラムを書いている二月四日、立春の前後で少し潮目が変わりつつあると感じています。

今までは気を遣わなくても大丈夫だったことが怪しく思えてきたり、嫌な雰囲気が散見されます。どこか、風邪のひき始めのような感覚です。気に留めないまま無視していると、次第に悪化していきそうです。しかしながら、対処しようにも不可抗力が働いて、自分自身では解決できない状況に追い込まれているようです。

実は、数年前には今よりも絶不調と呼べる状態にありました。その時は訳もわからぬまま状況に溺れ、抵抗することに必死でしたが、もがけばもがくほど深みにはまってしまう事態に陥りました。それから少しずつ改善に向かいましたが、そのきっかけとなったのは「状況を受け入れつつ、上手くかわす」という感覚を掴んだことでした。

例えば、大事な用件があるときに天気が荒れて交通が麻痺したとします。このようなとき、腹立たしかったりイライラしてしまうものですが、天気は人が干渉できるものではありません。心を乱すよりも、落ち着いて知恵を絞り解決策を探るか、諦めたほうがうまくいくものです。
運気が悪く思えるときも、天気と全く一緒です。とにかく落ち着いて、状況をきちんと把握するように努めることが第一だと思います。

そのような姿勢が幸いして、昨年は前厄にもかかわらず充実した年を過ごすことができたのかもしれません。今年はもっと困難な状況が待ち受けているかもしれませんが、引き続き冷静になれればと思います。但し、自分だけなら気が楽なのですが、周りの人々にも災いが降りかかる場合には心苦しいものがあります。

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