物事を伝える最良の手段は言葉を使うことです。言葉は文章として使うこともあれば、会話として用いることもあります。
文章の場合は、読み返して適切な表現かを十分に吟味することができます。しかしながら会話は瞬間的なものであり、且つ感情に大きく左右されるため、吟味することは意外に難しいのかもしれません。
私は昔から意見を発表する機会が多くありました。また現在でも、プレゼンテーションをしたり、議論したり、アドバイスしたりすることがあります。
相手の反応といえば悪いものではなく、むしろ良く理解してもらっていたように感じます。しかしそれでも、改めて自分の表現を省みる必要性を感じています。
思い返せば、私は会話ごとに相手が理解していることを確認していたでしょうか。自分だけが主張するのではなく、相手の意見を引き出せていたでしょうか。また、論点が理解しやすいように前提となる話を進めすぎて、却ってわかりづらくしていなかったでしょうか。例え話や修飾にこだわりすぎて、表現が複雑になっていなかったでしょうか。
自身の会話能力を省みることで、私は他者との関わり方を再調整したいと思っています。自分の都合を押し付けていないか、相手の気持ちに配慮しているかを見つめ直し、他者とのより良いバランスを保てればと思っています。そして会話だけではなく、今まで滞りなく進めてきた事柄を省みることは、新たな気づきに繋がるのだと感じています。
