メキシコ絵画と馴染みのお店

何度もお邪魔させていただいているメキシコ料理のお店。本当に居心地がよく、顔なじみとなりました。

アマテに描かれたメキシコの絵画

お店に入ると、いつでもマスターと奥様が優しい顔で迎えてくれます。お店が混んでいるときは「ごめんなさい」と申し訳ない表情をされるのですが、逆にこちらがタイミング悪くやってきて申し訳ない気持ちになります。それでも、マスターが合間を縫ってそばに来て、お店やメキシコにまつわるお話をたくさんしてくれます。

私はメキシコには行ったことがないのですが、実家にあったコルテスの本や、美大で教わったメキシコ壁画運動、テキーラや美味しい料理などで関心を持っていました。また、海外在住や出張なども多いため、マスターのメキシコの話は共通した異文化交流の素晴らしさを感じることができます。

海外旅行が一般的でなかった頃からメキシコに赴き、各地で現地の人々と交流し、料理や食材だけでなく、文化を持ち帰ってきたマスターの歴史。どこか一冊の本を読んでいるような面白さがあり、実際に出版してほしいくらいです。現在もメキシコの食材にこだわり、新しい料理をたくさん開発している姿に触発され、私も仕事や創作活動に生かしています。

アマテに描かれたメキシコの絵画

そんな素敵なマスターから一枚の絵画をいただきました。木の皮を柔らかく煮て作ったアマテという紙に、美しい彩色でメキシコで生活する人々が描かれています。作者のサインが入ったものは珍しいそうで、わざわざ取っておいてくれていました。

アマテに描かれたメキシコの絵画

教会を中心として、女性たちが様々な姿で生き生きと描かれています。マスターがいつも話してくれる現地の女性や子どもたちを彷彿とさせる素敵な絵画です。そしてなにより、マスターや奥様が保管しておいてくれたことが嬉しく思いました。

アマテに描かれたメキシコの絵画

この絵画は現在、フリーダ・カーロの人形(ぬいぐるみ)とともに飾ってあります。やわらかな日常の風景に、ぽっと明るい彩りが加わった感じがして、心も明るくなってきます。
これからもこの絵画と同じように、お店に通い、末長く付き合っていけたらと思います。マスター、奥様、そしてお店の皆さん、本当にありがとうございます。

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