冬至とクリスマス

二十四節気ではいよいよ大雪(たいせつ)も中盤に差し掛かり、七十二候の「熊蟄穴(くまあなにこもる)」となりました。寒い日が続くので、人間も穴にこもって居眠りしたいですね。

来週には新しい節気となる冬至が始まります。冬至は夜が最も長いことで有名ですね。以前のコラムでも少し触れましたが、東京では日の出が6時47分、日の入りが16時32分となっています。北海道まで北上すると、日の出が7時3分、日の入りが16時3分だそうです。東京の10時間でも短いと感じるのに、北海道では9時間しか昼間がないというのは、何もする気も起きなくなってしまいそうです。夜をゆっくり過ごすのもよいのですが、私はやっぱり太陽の光を浴びていたほうが幸せだと感じてしまいます。

実は冬至のすぐ後にやってくるクリスマスは、冬至に深い関わりがあるのだといいます。
クリスマスは元々、北欧などゲルマン民族が「Yule(ユール)」という名でお祝いをしていた冬至祭が由来だと言われています。太陽は夏至から段々と姿を現わす時間を短くして、冬至をピークに最も姿を見せなくなります。しかし、冬至を越えてから再び活力を取り戻し、昼間の時間を長くさせていきます。従って北欧などは、現在も冬至を新年として祝うのだそうです。このお祭りが後のキリスト教と融合し、復活祭に結びついたのだそうです。

先日、久しぶりに会った知人に「もうクリスマスですね」と話題を振られたのですが、私は「それよりも冬至だなあ、なんて思います」と返してしまいました。彼女の方が私より年上なのですが、私の方がなんだか年寄りっぽい発想をしているなと思いました。しかしながら、どちらにしても同じルーツを持っているのだなと思い直し、同時にこれから太陽が復活する日を楽しみにしたいという気持ちが沸き起こってきました。

Scroll to top