雑司ヶ谷霊園の身近な野鳥

東京は暖かい日が続きます。日中の最高気温が高く、風が少ないとずいぶん楽な気がします。しかしながら本当に寒くなるのはこれからです。風邪をひかないように気をつけたいものですね。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:カワラヒワ

Facebookの「昨年の今頃の投稿」などのお知らせで、そういえば今の季節は足繁く野鳥探索に出掛けていたなと思い出しました。最近は色々と忙しかったこともありますが、鳥を見つけやすいこの季節を待って、探索を控えていたところでもあります。(今年一月の雑司ケ谷霊園の野鳥

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:シジュウカラ

野鳥を撮影をする場合、樹々の葉が落ちていたほうが姿を捉えやすいので冬の季節は好都合です。また、木の実がたくさん生えているので、それを求めてやってくる野鳥たちの多さも撮影しやすい条件のひとつです。

猛暑のときには鳴き声があまり聞こえませんでしたが、今の季節はあらゆる種類の鳥たちがそこかしこで鳴いています。通勤時や通学時に耳を傾けてみると、その種類の多さに驚かれると思います。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:メジロ

先日は野鳥撮影用のカメラを抱えて雑司ケ谷霊園へ赴きました。普段からこの墓地にいるシジュウカラやメジロの群れ、もちろんスズメなど、おなじみの鳥たちが食べ物をついばみに姿を現していました。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:スズメ

野鳥愛好家とひとくちに言っても様々な楽しみ方を持っているものです。撮影をメインとしている人々は少し乱暴に言ってしまうと、シジュウカラ、メジロ、スズメなど身近な野鳥にはあまり興味を示しません。季節とともにやってくる渡り鳥など、珍しい種類が興味の対象となります。おそらくは、長いキャリアの中で身近な鳥を撮り尽くしているのでしょう。
私の傾向も同じといえば同じなのですが、コレクションとして撮影することよりも、日常の野鳥の様子を撮影することのほうが楽しく感じます。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:カワラヒワ

さて、雑司ケ谷霊園ではカワラヒワもたくさん見ることができます。野鳥に興味がない方々にはあまり縁がないかもしれませんが、実は一年中、東京の公園や住宅街でも目にすることができる身近な鳥のひとつです。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:カワラヒワ

カワラヒワは黄色い羽が特徴ですが、羽を閉じているときはその色が見えません。スズメなどと同じ大きさで、全体色もくすんだ焦げ茶色なので目立たないこともあります。さらにスズメのように地面に降り立って人のそばに近づくこともないので、見過ごしてしまうのでしょう。

先日の雑司ケ谷霊園ではケヤキの木に大勢で留まって実をついばんでいました。人が来ると場所をかえたりしていてとてもせわしないのですが、木の実で汚れたくちばしを見ていると愛嬌があって微笑ましいものでした。このように身近なところにたくさんの野鳥が集う場所があるのは、なんて贅沢なんだろうと思う今日この頃です。

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