雑司が谷の鳥散歩

冬は野鳥探索にもってこいの季節です。鳥たちは木の実を求め元気良く飛来し、葉を落とした木々の枝は鳥を探すには都合が良いからです。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:メジロ

さらに、天気の良い日は野鳥撮影においては絶好のシチュエーションです。晴れの日であれば少し暗いレンズでも野鳥をしっかりと捉えてくれます。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:モズ

最近は、雑司ケ谷霊園を中心に鳥見にいそしんでいました。朝方赴くと、早速木々の陰にモズを発見しました。雑司ケ谷霊園ではシジュウカラやワカケホンセイインコ、ムクドリ、ヒヨドリあたりがレギュラーですが、モズを見たのはこの日が初めてでした。生垣や墓石に止まってから、少し高い木の枝でじっとしていたので、近づいて撮影しました。凛々しい顔立ちの割に、愛嬌のある頭身がなんとも魅力的です。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:コゲラ

シジュウカラのみの群れは常に雑司ケ谷霊園で見られますが、その他の種を連れた混群も時折見かけます。この日はシジュウカラ、コゲラ、エナガなどの混群に遭遇しました。まるで冬の木枯らしのように偶然に私の周りにやってきて、しばらく賑わいを見せた後にふっとどこかへ去っていきます。写真は遠方からコゲラを撮影したものです。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:エナガ

すばしっこいエナガも何とか写真に収めることができました。少々暗いものを明るく補正しましたが、西陽に当たる柔らかい羽毛を捉えられたと思います。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:ツグミ

こちらはツグミ。名前は有名ですが、姿をきちんと見た人は少ないのではないでしょうか。実際は冬になると良く見かけることができます。ムクドリによく似ていますが、彼らよりもうるさくありません。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:ワカケホンセイインコ

雑司ケ谷霊園に定住するワカケホンセイインコも元気にしていました。いつ見ても日本の風景に見合わぬ鮮やかな色ですが、彼ら自身はすでに霊園を故郷とし、当たり前のものとして捉えているのでしょう。木の洞(うろ)を出たり入ったりする姿は滑稽で、観察していると愛着が湧いてきます。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:ジョウビタキ(オス)

そして、冬鳥の代表であるジョウビタキです。前回、明治神宮でメスを見ましたが、こちらはオスです。最近、ジョウビタキは留鳥化しつつあると噂されていますが、冬の雑司ケ谷霊園ではしばらく待てば必ず巡り会えるほどの確率です。見晴らしの良い場所を好む傾向があるので、霊園は彼らにとっても過ごしやすい場所なのでしょう。

東京都豊島区雑司が谷 雑司ケ谷霊園:ジョウビタキ(オス)

灰色と黒、そして朱色に近いオレンジの色がとても美しいジョウビタキ。二週間を渡った休日の二日間で観察しましたが、おそらく雑司ケ谷霊園はこの時期必ず巡り会えると思います。

東京都豊島区雑司が谷:メジロ

そして、個人的にきちんと撮影したいと思っていたメジロ。彼らは都内でも良く見かける留鳥ですが、すばしっこくて小さいのでなかなかきちんと捉えることができませんでした。また、私が鳥見を始めた時期が春以降なので、遭遇しにくかったのもあります。この日は霊園と近くの住宅地で、彼らの姿をしっかり捉えることができました。

まだまだ探鳥シーズンは続きます。より多くのより細かな観察ができるように、技術を磨ければと思います。また、野鳥を通して季節の移り変わりの素晴らしさを感じれたらと思っています。

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