つい先日、年が明けたと思ったら、もうそろそろ一月半ばに突入してしまいます。一日を大事に噛みしめようが、ぼうっとしていようが、あっという間に時間は過ぎていきます。
人間の生活には、好ましい時間と好ましくない時間が入り混じっています。働いていれば休日が早く来るように願い、寒い季節が苦手ならば冬が早く過ぎてしまえばいいと思います。また、年末年始のような長いお休みを過ごしてしまうと、次の長期休暇が早く来ないかなと思ってしまいます。そうなると、ゴールデンウイークに焦点が定まるので四月の終わりまで待つことになります。そうやって耐え忍ぶ時間が長ければ長いほど、気がついたときにはかなりの時間が過ぎています。
そんな生き方ではもったいない、もっと一日を大事に過ごせるように気持ちを切り替えたいと思っても、なかなかそのようにはいきません。好ましくない時間には、好ましくない事柄が待ち受けているからです。それらを克服しないことには、決して楽しい時間は訪れることはありません。一方で、もしも好ましい時間だけが存在していたとしても、そのような時間もあっという間に過ぎていってしまいます。結局、けたたましい轟音を立てる濁流のように時間は過ぎ去り、気がついたときには年老いているのです。
人は年を重ねれば重ねるほど、時間が早く過ぎていきます。この理由はまったく不明なのですが、おそらく厳然たる事実なのでしょう。もうそればっかりはしょうがないことだと思うことにして、少しでも好ましい時間が過ごせるようにありたいと思っています。
嫌だと思う事柄を楽しむちょっとばかりの努力と、自由な時間の中で様々なことを体験したいと願う気持ち、その両方を持ち合わせていければと思っています。要は退屈に身を任せるのではなく、新しい経験や深い知識を追い求める行動力を養っていければと思います。