友人との再会

朝の冷え込みは残りますが、随分と暖かくなりました。二十四節気は雨水(うすい)の真っ只中。降雪が雨となって、雪解けが始まる季節です。

東京都文京区小石川 小石川植物園:ツバキ

昨日は約二十年来の友人二人と会ってきました。一人は私より十歳ほど年上で、もうひとりは十五歳ほど上の先輩です。かつては会社で一緒に仕事をしていましたが、今はそれぞれ別の道を歩んでいます。

尊敬する先輩ではあるのですが、どちらかというと「友人」というほうがしっくりくる関係です。二人とも女性であるからかもしれませんし、また私に対して偉ぶるわけでもなく自然体でいてくれるからなのか、序列は存在しない「友人」同士であり「親友」と言える二人です。

そのような関係は、どこか私の母とその友人たちの関係に似ていると感じます。母も親しい友人が何人もいるのですが、年が十や二十も離れていながら、序列を感じさせない関係なのです。男性同士でもそのような関係はありますが、私は女性のほうが対等な関係を築きやすい雰囲気を持ち合わせているのではないかと思っています。

最近は、ぼやっとしているとあっという間に月日が流れてしまうので、二人と会うのも二、三年ぶりになってしまいました。間隔が空いてしまうともったいないと思うのですが、会わない月日に何をしていたか、どのような変化があったかを語り合うのも面白いものです。彼女たちは私のことをいつも応援してくれているので、仕事で新しい挑戦をしたり、生活の中で新たな気づきがあったことを話すととても喜んでくれます。

ソーシャルメディアで近況を報告しあうのも楽しいことではありますが、実際に会って直接伝え合うことに勝るものはありません。別れ際に「またね」と言い合いましたが、三人ともおそらく「もう少し頻繁に会おうね」と思ったに違いありません。
知り合う人は星の数ほど存在しますが、家族のようにしっくりと馴染む友人というのは少ないものです。逆に少ないほうがいいような気もしますし、彼らが大切な存在だと気づかせてくれます。

昨日は私のお気に入りのメキシコ料理店、四ツ谷のエル・アルボル(EL ARBOL)での再会でした。二人もきっと気に入ってくれると思っていましたが、お店の家庭的な雰囲気に感動して「また来たい」と言っていました。混雑していてゆっくり引き合わせることができませんでしたが、親切なマスターやお母さんに興味津々だったので、次回も連れて来たいと思っています。

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