ヒシモドキの成長

春はますます生命の活動を活発にしています。スズメやツバメは子作りを始め、虫たちは土から這い出て、そこかしこでうごめいています。

ヒシモドキ

睡蓮鉢に昨年浮かべていた、ヒシモドキの果実から芽が出始めています。昨年の夏にヒシとヒシモドキを購入したのですが、ヒシは真夏の暑さにやられたのかすべて枯れてしまいましたが、ヒシモドキは種を多く残していました。

ヒシモドキ、ミナミヌマエビ

ヒシモドキは名前の通りヒシに似ていますが、オオバコ科(ヒシはヒシ科)の浮葉植物です。特徴的な浮葉は長い茎からいくつも生え、白い小さな花を咲かせます。果実は錨(いかり)状の面白い形をしていますが、少々虫のようにも見えて苦手な方もいるかもわかりません。

ヒシモドキ

冬の寒い間、少し睡蓮鉢の中を眺めていたら、果実がいくつか見えたので拾い上げてみました。数を数えると十個以上あるようで、こんなに数を残していたのかと少々驚きました。

しばらくは放っておいたのですが、春が近づくにつれて果実から鮮やかな緑色の芽が顔を出していることに気がつきました。それらをすべて拾い上げて、睡蓮用の培養土を敷き詰めた小さな鉢の上に置いておいたら、最近はみるみるその体躯を伸ばしていました。

ヒシモドキ

先端にはひげ状の根が生えており、身体は硬い錨状の果実の皮から完全に抜け出ていました。改めて根を培養土の中に埋めておき、今後の成長を観察しようと思っています。

最終的には鋸歯(きょし)のあるおにぎり状の葉が生えるのですが、今はまだ細長い子葉(しよう)しか生えていません。これからどのように成長していくのか、睡蓮鉢のメダカとともにじっくりと見守ろうと思っています。

Scroll to top