十年一昔

十年一昔、と言いますが、ある程度長く生きていると十年なんてあっという間に過ぎてしまうものです。単純計算で3650日、長くもあり、短くもあります。

東京都文京区白山:猫

昨日、12年ぶりに上司の知り合いの方にお会いしました。私が社会人を始めた頃から面識がある方です。
最初は彼が代表取締役を務める会社のロゴデザインを担当させていただいたのですが、とても気に入っていただいて、褒めていただいたのを良く覚えています。
それから10年後位に彼は別の会社を興すことになり、その会社のロゴとウェブのデザインを担当させていただきました。

そして先日、私の上司から「彼がまたデザインをお願いしたいと言っている」と伝えられました。アプリケーションのロゴとアイコンのデザインの依頼でしたが「ぜひ私にお願いしたい」と言ってくださいました。

彼の会社に訪れると、私がデザインしたロゴがオフィスの各所に配置されていました。デザインの賞味期限が短くなった昨今、未だに大事にしてくださっているのを目の当たりにして、とても光栄に思いました。

彼は久しぶりにお会いするなり「変わっていないねぇ」と笑顔で話しかけてくださいました。私自身でいえば、すっかり年を取ってしまっていることを痛感する毎日ですが、彼はとても気さくな方なので、久しぶりに私と対面されたことを嬉しく思い、細かなことは気にならなかったのかもしれません。私も彼にお会いできたことをとても嬉しく思いました。

10年越しの出会いを二度も繰り返し、再び仕事をいただく機会を与えられたことは人生の不思議だと思わずにはいられません。そう考えると四十代の私はあと何回、このような機会を与えられるのだろうと思うと、しみじみしてしまいます。仕事の関係だけではなく、友人や知人との関係も同じような期間で再会を繰り返しているように思います。もう折り返しの地点に来ているのだなと思うと、出会いや再会を貴重なものだと噛みしめ、真剣に向き合うべきなのではないかと思います。

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