冬越しのほおずき

五月も半ばに差し掛かって暑い日も続きますが、この週末は雨も降って少しばかり肌寒かったですね。紫陽花に蕾ができていて、梅雨ももう目の前まで来ているのだと感じました。

ホオズキの花:17年5月14日

七月後半に毎年開催される文京朝顔・ほおずき市は、私の大好きなイベントです。そこで一昨年、昨年もほおずきを手に入れましたが、冬に入る頃になるとほとんど枯れてしまうので処分していました。

ホオズキ:16年7月23日

しかしながら、昨年購入したものは他の植物の面倒を見るついでに水をあげていました。すると、どうでしょう。春先に新芽が顔を出し、ゴールデンウイークの頃には花を咲かせました。さらに今日の朝に葉の間を覗いてみたら、すでにほおずきの実が成り始めていました。

ホオズキの実:17年5月14日

まだ指先ほどの可愛いサイズですが、その姿は紛れもなくほおずきです。去年、今年の冬は特に注意深く観察していたので、厳しい環境を耐え抜いてきたこの植物に敬意を感じずにはいられませんでした。

ホオズキの芽:17年3月5日

振りかって三月五日。枯れた茎の脇から、小さな新芽が顔を出しました。出たての頃は突起のようなかたちをしていたので、よく見ないと分からないくらいの存在感でした。春先のわずかな日光を精一杯浴びようとする姿はいじらしく思えます。

ホオズキの芽:17年4月2日

一ヶ月後の四月二日。まだ10センチも満たない大きさですが、すでに茎や葉は立派に成長しています。1つだけでなく、いくつも芽が出ていることが分かります。枯れた昨年の茎は剪定し、油粕の肥料を追加しました。

ホオズキ:17年4月23日

ゴールデンウイークに入る前の四月二十三日。もうすでに堂々としていて、蕾もできています。人間は日々暑い、寒いに惑わされますが、植物は季節の流れを確実に感じ取り、着実に成長していきます。

そして夏になる頃には、再び赤いほおずきを実らせるのでしょうか。冬の痛々しい姿を見ていたので、ここまで復活するとは思いもよらなかったのですが、正直とても嬉しく思います。これから害虫や病気の心配がありますが、健やかに育つように目を配っていきたいと思います。

Scroll to top