変化に対して

人は変化を求めながらも、変化を恐れる生き物です。好奇心と防衛本能のせめぎ合いというのでしょうか、その狭間に揺れながら、進んでいくものです。

東京都豊島区雑司が谷:猫

人間も長年生きていると、様々な変化に見舞われます。それは好ましい場合もありますが、大抵が好ましくないものです。なぜなら変化が起こった場合にはその全容が見えてこないので、不安になり好ましくないと思ってしまうものです。

とりわけそれは、急激な変化の場合に感じます。緩やかなものであれば、人は変化したことに気付かないからです。ふと思い返してみたら年を取っていた、なんていうのはその典型かもしれません。但し、その変化が起こる前に想像すると怖くなる、ということはもちろんあります。

急激な変化は、意外と頻繁に訪れます。恋人にふられただとか、大切にしていたものを無くしてしまっただとか、プライベートでもあります。しかしながら、変化はとりわけ仕事に関して多くあります。
部署が変わった、役職や職種が変わった、転勤になった、上司が変わったなど目紛しいものです。

それらを気楽に受け止められたとしたら大したものじゃないと感じることができます。また、むしろ何か面白いことが起きるのではないかと楽しめることができたなら、不安を退けることができます。

自己啓発の本などでも書かれていることですが、そのようには意外に実践できないものです。また、災害や戦争のようなネガティブな度合いが大きなものに対しては、気楽さや好奇心だけでは受け止められるはずもありません。

しかしながら、どんなに変化があろうと人は前に進んでいかなくてはなりません。それならばと少しだけ勇気を出して、変化を受け入れられる人間でありたいなと思います。本当のところは、のんびりと猫たちを眺める平凡な生活が続いたらよいなと思いますが、きっと難しいのだろうなと思います。

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