ヤンゴンの環状線2

さて、今回は前回に引き続いてヤンゴンの環状線の電車についてのお話です。ミャンマーのヤンゴンのダウンタウンにある駅からぐるっと回る環状線に乗り込んで、様々な風景を写真に収めてきました。
前回のコラムはこちら

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

Inseinという駅に着くと、お客さんたちは次々に下車し始めました。別の路線に乗り換えでもしたのでしょうか。そして、人がほとんどいなくなった列車は一向に動き出しません。じりじりと暑い陽射しが窓の外に降り注ぎます。

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

ぼうっと列車が動くのを待ちながら、カメラのファインダーを車内に向けてみます。誰もいないと日本の地方の鈍行列車に乗っているような雰囲気の写真が撮れました。日本の列車が数十年経って異国の地で動いているなんて、何とも不思議な気持ちがしてきます。

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

しばらく経って、ようやく列車が動き始めます。しかしながら、進むのは先ほど来た方向で、どうやら乗り換えないと引き返してしまうようでした。まあ、合計三時間の旅は長いので良しとします。次の駅に着くと人が多く乗り込んできました。

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

横に座ってくつろいだり、線路を伝って駅まで歩いたり、のんびりとした光景が続きます。湿度の高いミャンマーの雰囲気にぴったりのこの感じは、どこか懐かしさが漂います。

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

つい日本にいると、世界は自分を中心に回っているように感じますが、海外に来ると色々な人が色々な場所で、様々な生活をしているのだなと実感することができます。私の知らない小径を抜け、お気に入りのお店で顔なじみの売り子と談笑し、ゆっくりと一日を終える。そんな当たり前の光景を目の当たりにすると、なんだか嬉しい気持ちになってきます。

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

ほどなくして列車は最初の駅に到着しました。ホームにある路線図を確認すると、折り返したInseinは半分より手前くらいの駅だということがわかりました。三時間よりは短いですが、合計で二時間半くらいの旅でした。

Yangon City, Myanmar:環状線の電車

これまでミャンマーはあまり縁を感じることはありませんでしたが、電車に乗ることで不思議な絆を感じることができました。この環状線の小旅行は、ミャンマーの人々と同じ目線でのんびりできるので、おすすめの観光スポットだと思います。

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