二律背反の思い

ミャンマーでの出張を終えて東京に戻ってきました。ベトナムのハノイを経由する比較的楽なルートではあるのですが、帰国便の到着は朝七時なので、さすがに身体に堪え(こたえ)ました。

猫

海外出張から戻ってくると本当に日本は素晴らしいなと思います。これは日本というよりも、生まれ育ち、住み慣れた場所だということが重要なのでしょう。身体と心が無意識にリラックスしているのがわかります。

もちろん、刺激のある海外も好きです。その場に訪れないと知り合えない人々や文化、場所や言語などに触れることは、自分の人生において価値あるものだと思っています。機会があれば街を歩いてその土地の生活の息吹を感じたいと思っていますし、知見も増えて自分の価値観を広げられると思っています。しかしながら、地元に戻るとやはり人間というのは帰るべき港が必要なんだなと感じずにはいられません。

うろこ雲

日本は私の苦手な冬の季節の真っ只中で、気候でいえば真夏のようなミャンマーのほうが好みと言えます。しかしながら、やはり自分の身体は日本の四季の巡りに同調しているようで、きちんと十二月に寒いとなんだか安心します。

しかしながら、こういうふうに思えるのも海外に行く機会があったからなのかもしれません。海外での生活や仕事をする機会に恵まれなければ日本の生活と比較することもできないでしょうし、ごく当たり前の日常をこんなに愛しく感じることができなかったのだと思います。

枯葉

海外に行く機会を持てたことで海を隔てた親友にも巡り会うことができましたし、馴染み深い第二の故郷と呼べるような街もできました。出会いのような嬉しいこともあれば、別れという悲しいことも増えてしまいますが、それも全て自分自身の中に取り込んで、より豊かな人生を育んでくれていると思います。

二律背反なこの思いを味わえるのも、さまざまな機会に恵まれた証拠です。今後もより多くの機会に恵まれることを願う今日この頃です。

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