引越しは面倒くさい

昨日、オフィス移転のために荷物を運び出しました。新しいオフィスは千駄ヶ谷の原宿にほど近いあたりです。あと十日ほどで現在のオフィスを離れます。

猫

引越しというは本当に面倒くさい作業です。私は東京、中国の上海と大連の三都市で、合計七回ほど住む場所を移しています。昔は色々な場所に住んでみたいと思っていましたが、引越しをするとたくさん変更手続きがあって面倒くさく、今はなるべく同じ場所に住み続けたいと思っています。住民登録やライフラインの契約、引越し作業だけでなく、クレジットカードや携帯電話の変更手続きなど忘れやすいものもあって混乱してしまいます。

以前、インターネットで植物を購入した際には、久しぶりに利用したECサイトだったために住所を変更しておらず、以前住んでいた住所に荷物が送られてしまって慌てふためいた覚えがあります。オーダーした植物に負担をかけたくないので時間を指定して待ち構えていたのですが、一向に荷物は届かず、連絡してみると「以前の住所に届けたが不在だったので郵便局に戻っている」と回答があり、急いで取りに行きました。

中国では不動産の相談から運送屋の手配、インターネット接続の手続きまで全て中国語でやり取りしなくてはならないので苦労しました。日常会話程度であれば問題ないのですが、契約時の細かい取り決めや専門用語を扱うとなると周到な準備をしないとうまくいきません。伝えたいことを日本語で書き出してから、辞書で単語や言い回しを何度も予習して臨んでいました。

もちろん大変なことばかりではなく良いこともたくさんあります。初めて暮らす街を歩くのは楽しいですし、馴染み深い場所が増えるのも嬉しいものです。思い出もその地域ごとに生まれますし、再び訪れたときにとても懐かしい気持ちになります。ちょっと自分自身も変われたような気がするのもいいものです。

私は海外に暮らす経験をしましたが、まだ日本では故郷の東京以外の場所に住んだことはありません。国内旅行をするたびに「この辺りに住んだらどんなドラマが待っているんだろう」と想像してワクワクすることもありますが、やはりまだまだ億劫さの方が勝っているので、しばらくは現在の場所に住み続けたいなと思う今日この頃です。

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