亀戸天神の梅

重ね着の枚数はいっこうに減りませんが、日が落ちる時間も次第に遅くなって少しずつ春がやってきている実感があります。あと数日で立春も終わり、雨水の節気がやってきます。

京都江東区亀戸 亀戸天神:梅

先日は亀戸での用事が済んでから亀戸天神に寄りました。湯島天神の梅まつりに行こうと思っていたのですが、同じように亀戸天神も開催しているのを思い出したからです。

京都江東区亀戸 亀戸天神:梅

近くの香取神社を参拝してから亀戸天神に到着すると本殿の前は長蛇の列で、多くの参拝客で賑わっていました。しかしながら広い境内なので身動きが取れないほどではありませんでした。

京都江東区亀戸 亀戸天神:木彫りの鷽

天神様といえば牛や梅の他に鷽替え(うそかえ)の行事も有名ですが、その際は木彫りの鷽を求めて朝から行列ができるようです。菅原道真が蜂に襲われた際に多くの野鳥のウソがやってきたことにより助かったという伝承があるようですが、木彫りの鷽を新しいものに取り替えることによって前年の不幸を嘘にして良い運に替えるということから、ハレを願う人々の信仰を集めているようです。

京都江東区亀戸 亀戸天神:アオサギ

境内ではウソの代わりにアオサギがいました。まるで置物のようにじっとして動きませんでした。サギは世界各地に分布していますが、日本の神社に非常に似合っています。

京都江東区亀戸 亀戸天神:梅

梅はほぼ満開で、色とりどりの美しい花を咲かせていました。桜に比べると渋好みの印象を受けますが、冬の寒さがまだ明けない厳しい風景に佇むさまは桜以上に華やかな感じがします。年々梅に心惹かれているような気がしますが、これも年をとった証拠でしょうか。

京都江東区亀戸 亀戸天神:鷽替えの絵馬

最近は四十を越えて中年になったせいもありますが、春の訪れに限らず微細な季節の移り変わりを細やかに捉えられているような気がします。これも野鳥や雑草の観察に興味が湧いたり、盆栽や園芸、メダカなどの水棲生物の世話をするようになったことも大きいかもしれません。願わくばこれらの感覚を研ぎ澄ますことに熱中したいものですが、それができるのは仕事をしなくても良い歳になる頃になりそうなので、あともう少し我慢しなくてはなりません。

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