新たな一年の憂鬱

冬のように寒い日もあれば、春のように暖かい日もあります。花粉症の方は身体で敏感に春の訪れを感じているようですね。あと十日を待たずに啓蟄(けいちつ)の節気になります。

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春は新たな一年を迎える季節です。自然界では多くの生き物たちが世代交代をする頃です。植物は種子が芽吹いて花を咲かせ、野鳥は交尾を終えた後に雛を孵します。これから夏にかけて再び賑やかな時期になるでしょう。

人間界でも同じように新たな時を刻みます。仕事は年度末を迎えた後に新年度が始まりますし、学業でいえば学年が変わったり卒入学がある季節です。気持ちを切り替えられるのは嬉しいことではありますが、やり残したことに対して後悔したり、反省したりと少し憂鬱な時期でもあります。

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私も例に漏れず、少しばかり悔いが残る結果になりそうです。仕事のことが大部分を占めますが、次年度以降の動きは今年度の結果が大きく影響しますし、どのように挽回しようか考えるとつい悩んでしまいます。気持ちを切り替えて前向きに進みたいものですが、現実を直視するとやはり立ち止まってしまうものです。

植物や動物を見ていると、悩むことなく前進しているので羨ましくあり、尊敬の念を覚えます。先月に降った大雪にやられて枯れてしまった植物も、弱りながらも新たな芽を出して必死に生きようとしています。生きるということは、こういう逞しさがないといけないのだなと思います。彼らの姿を見て、少しだけ勇気が湧いてくる今日この頃です。

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