自然が芽吹く雛祭り

先週の土曜日は三月三日の雛祭りでした。急に暖かくなって心地良い週末を迎えることができましたが、今週は雨つづきで寒くなるそうなので体調を崩さぬようにくれぐれもお気をつけ下さい。

ニレケヤキ、長寿梅

春はまだかと待ち続けていたら、もうすぐそばまで来ていました。季節とは、こうやって思いがけずやってくるものです。先週までは枯れ木のように裸ん坊だったニレケヤキは、今週すでに芽をつけていました。昨年同じ頃のニレケヤキの写真を見返すと同じように芽を膨らましていたのですが、感覚ではもう少し後だと思っていたので意外に感じられました。

ホオズキの芽

家に来て今年で三年目を迎えるホオズキも、雑草に紛れて新芽を出していました。この頃に出てくる芽は寒さに負けて一旦枯れてしまいますが、後からどんどんと新しい芽を伸ばしていきます。流石に二回目の冬越しだったので難しいかなと思っていましたが、元気そうで何よりです。購入したときよりも二年目に付ける実は少なかったのですが、もし今年も実が少ないとしても長く愛でていきたいと思っています。

雑草が集まる鉢にも多くの蕾がつき始めています。すでに花も咲いて種を蓄えてもいますが、これからどんどん花を咲かせていくことでしょう。私のお気に入りである荒川の土手にも、恐らくこのような小さな花が咲き始めていることでしょう。

ヒメダカ

週末は暖かかったのでメダカも元気です。水温は二十度を超えていました。昨年はあまり繁殖させていなかったので十二、三匹ほどしか残っていませんでしたが、数えてみたら全匹生きながらえていました。冬越しで体力を消耗するので春にかけて命を落とすものもいますが、まずは全匹冬越しできて一安心といったところです。

ちらし寿司

雛祭りは女の子の成長を祈願する行事ではありますが、春らしさを感じさせるものでもあります。旧暦で換算すると新暦の四月頃に行われていたといわれていますが、現代に生きる私たちにとっては今の頃の雛祭りが春の到来を本格的に感じさせます。これから春分も訪れてますます春めいてきますが、繊細に移り変わる季節の美しさを見逃さないように感受性を高めていければと思います。

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