アイヌの建築と工芸の世界

三月二十四日に文化庁国立近現代建築資料館で開催された「アイヌの建築と工芸の世界ーチセ、マキリ、アットゥシ」に行ってきました。

文化庁国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界ーチセ、マキリ、アットゥシ」

アイヌ語でチセは家屋、マキリは小刀、アットゥシは樹皮衣を意味します。伝統的なチセのつくりや使われ方を中心に、植物を素材としたアイヌの民具を紹介していました。文化庁国立近現代建築資料館は旧岩崎邸庭園に隣接しています。訪れた日は休日だったため庭園の方から入場しました。

文化庁国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界ーチセ、マキリ、アットゥシ」

展示室は広くはありませんが、円型に構成された展示棚があって開放感があります。チセ、マキリ、アットゥシがエリアごとに分かれて展示されていました。

文化庁国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界ーチセ、マキリ、アットゥシ」

アイヌの工芸はずいぶん前から興味がありました。とりわけ衣服が素晴らしく、図書館で本を借りた覚えがあります。自然と向き合い生きる彼らの文化にも共感を覚えました。現在は彼らの文化が広く紹介されるようになり、私もさらに深く知るようになりました。

文化庁国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界ーチセ、マキリ、アットゥシ」

記録映像も流しており、とりわけ新築祝いの儀式のVTRは参考になりました。民藝の視点からも非常に興味深く、間近で精巧な彫刻や刺繍などを見学できたのは嬉しかったです。現代に活躍する方々の作品も展示してありました。

文化庁国立近現代建築資料館「アイヌの建築と工芸の世界ーチセ、マキリ、アットゥシ」

私よりもパートナーのほうがアイヌ文化に興味を持っており、北海道白老郡白老町にあるウポポイに行きたいとずっと話しています。彼女が購入したイタ(盆)の作者の方の作品がこの展覧会にも展示してあり、それを見て喜んでいました。彼女はInstagramで作者の方と交流もしていますが、SNSなどを通じて多くの人々にアイヌ文化の正しい理解が益々広まるといいなと思いました。

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