カタカナ英語や三文字頭字語

カタカナ英語や三文字頭字語などを話す人が嫌いという声をよくSNSなどで目にします。

三文字頭字語とは三つの英単語の頭文字をとった略語です。某タレントが日本語のローマ字を使ってつくるあれです。一般的なところではUSA(United States of America)やCEO(Cheif Executive Officer)がそれにあたります。

私が仕事をしている業界はITやデザインであるため、専門用語はカタカナ英語や三文字頭字であることが多いです。日本語にすると理解しづらいですし、専門家同士の話であるため当たり前のように使います。

前職のコンサルティング業界も欧米由来の考え方がほとんどなので、こちらもよく使います。また、外資系企業と付き合いがある場合も同様の傾向がみられます。

普段当たり前のように使っていると、日本語に変換できるものもカタカナ英語になる傾向があります。例えばアプルーバル(approval、承認)やコンセンサス(consensus、意見の一致)などは日本語にしても問題ありません。これらを普段使っておらず、意味も知らない人からすると、ひとりよがりで人を見下したように感じることがあるようです。

私も普段から気をつけようと思ってはいますが、よくこれらの言葉を使ってしまいます。他意はないですが、それでも相手に伝えようとしているのに逆効果になっては意味がありません。また、私の場合は知らないより知っていたほうが相手の理解につながるため、わからない言葉が出てきたときにはあとで調べて理解しようと努めています。それでも、他者に同じように働きかけるつもりはありません。人はそれぞれ異なる考え方があってもいいのです。

日本語でも難しい単語や四字熟語などを使って相手から疎まれる場合があります。大事なのは相手の立場に立って、どのような言葉を使うかを想像することです。決して自分の知識をひけらかすことなく、円滑な意思疎通を心掛けたいものです。

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