穏やかな荒川土手

春がやってきたので、先日私の好きな荒川土手に行ってきました。相変わらずのんびりとした雰囲気で過ごすことができました。

東京都北区豊島:荒川土手

寒暖差が激しいこの季節、土手で過ごせる天気を見逃す手はありません。訪れた日はすこし風は強かったですが暖かい陽気でした。

東京都北区豊島:荒川土手

土手はナズナとヒメオドリコソウが繁茂しており、幻想的な風景が広がっていました。タンポポやカラスノエンドウも開花しており、日当たりがいいのだなと感じました。

東京都北区豊島:荒川土手

いつものように近くのお店で食べ物を買い、パートナーとゆっくり過ごします。毎年同じことを続けていますが、飽きることはありません。このままずっと過ごしていたいと思わせる、至福のひとときです。

都心でありながら、世界の片隅のような寂しさを感じる場所ですが、私にとってはそれが何とも心地よいのです。追いかけすぎず、自分の立ち位置を確かめることができ、安心感に包まれます。

東京都北区豊島:荒川土手

とくに今は母が他界し、あれやこれやと気が落ち着きません。幼少の頃からの馴染みのある荒川の風景を眺めながら、すこし心を落ち着けたかったのです。

東京都北区豊島:荒川土手

家にいる猫たちは母のことを忘れつつあり、私にその存在を見出しているようです。温かい炬燵から抜け出してすり寄ってくる様を見ていると、時はすこしずつ流れていっているのだとしみじみ思います。

母の逝く場所も春の荒川土手のような穏やかな場所であってほしいと思いつつ、歩みを進めてせわしない日常へ戻りました。

Scroll to top