気温もようやく上がり、桜も開花してまさに春といった陽気です。先日、知人とパートナーの三人でお花見をしてきました。
場所は二週間前も訪れた荒川土手です。ここ数年、花見といえばここで三人で集まるのが恒例となっています。
気温は二十度半ばでTシャツでも問題ないくらいの暖かさでした。前回よりもタンポポが多く咲いていて、目に映る植物が少しずつ変化しています。
一年ぶりに会った知人はすこし腰を痛めたそうですが、それ以外は変わらず元気そうでした。彼女の知人が一ヶ月前に亡くなったそうで、私の母のことを含めて死亡後の手続きや健康のことなどが話題にあがりました。
仕事場では若い人たちに囲まれているので、そのような話をほとんどすることはありませんが、歳上だったり同年代だと気兼ねなく話せます。こういった関係は本当に大切だと感じました。
さて、桜については咲いたばかりで遠目からだとほとんど花をつけていませんでした。開花予想は数日前でしたが雨などで気温が上がらず、お花見の前日から晴れて気温がぐんと上がりました。
満開の桜は見られませんでしたが、これから開こうというこんもりした蕾は可愛らしく、初々しさがありました。自然は工業製品ではないのでいつも完璧な状態を期待してはいけません。そのときに出会った姿を楽しみ、これから変化する姿を想像して満足できる余裕がほしいところです。
知人と別れ、帰りにパートナーとふたりで雑司が谷の桜祭りに寄りました。お寺の参道に露店がいくつか並び、向かいの席で食事を楽しむことができます。
お気に入りのたこ焼き屋さんでたこ焼きとお酒を購入して、春の雰囲気をのんびり楽しみます。パートナーは先代のたこ焼き屋さんが大好きでしたが、今は若い女性に代替わりしました。パートナーは彼女にも顔を覚えられ、訪れると必ず挨拶を交わす仲になりました。
席にしばらくいると、参道で遊んでいた地元の子どもたちと仲良くなりました。座席の椅子を積み上げてタワーを作っていましたが、無邪気で可愛らしかったです。
荒川土手と雑司が谷、決して桜の名所ではありませんが、馴染み深い場所で桜を眺めるのはいいものです。特別なことを追い求めず、当たり前に訪れる日常が特別であることを確認できるのは、この季節ならではだと思います。