2018年の桜

春分の日は東京でも雪が降りました。桜は開花が早かったので咲く前に弱らないかと心配しましたが、この週末には元気に姿を見せてくれました。

東京都台東区谷中:谷中霊園の桜

毎年このシーズンには、なるべく桜の名所に訪れるようにしているのですが、今年は谷中霊園と飛鳥山に行きました。どちらも多くの観光客で賑わっていましたが、とりわけ飛鳥山は都電に乗るのも一苦労なくらいに混雑していました。

週末であり、晴れていて、桜が満開になっている。お花見の条件としてこの三つは非常に重要なのですが、自然のリズムに委ねないといけないため、なかなかうまく揃うことはありません。しかしながらこの週末はピタリとそれぞれの条件が当てはまったために、観光客が増えたのでしょう。

東京都北区王子:飛鳥山の桜

ソメイヨシノはご存知のように、巣鴨や駒込に近い染井村で作り出された品種です。江戸末期から明治初期頃に作られたので、そこまで長い歴史はありません。しかしながら今現在では、日本人の心の象徴として愛されています。

飛鳥山では、多くの人が桜を眺めながら思いおもいに春の到来を満喫していました。若い人や子どもだけでなく、年老いた人たちも一所懸命に急な坂を登って桜を眺めにやって来ていました。皆もちろん桜も好きなのでしょうが、やはり長く寒い冬の日を耐え忍んできてようやく暖かな季節が到来したことに喜びを感じているのだと思います。

お弁当

私も綺麗に作られたお弁当を美味しく頬張りながら、ゆっくりと春の日を満喫しました。一年のうちに一日か二日ほどしか味わうことのできないお花見という行事は、なんて贅沢なのでしょう。
このような日々をこの先も毎年味わうことができたら、本当に申し分ない人生だと思います。日本人に生まれて本当に良かったと感じる瞬間です。

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