春から夏の節気へ

4月20日、いよいよ穀雨(こくう)の節気になりました。この節気は5月4日まで続きます。

ヒメオモダカ

そして、5月2日は立春から数えて八十八夜です。「茶摘(ちゃつみ)」の歌では「夏も近づく八十八夜」という歌詞もあるように、そこから数日経てば立夏の節気となります。寒風吹き荒ぶなか、春に恋い焦がれていたのはほんの少し前に感じますが、あっという間に夏になってしまうのですね。

ニレケヤキ

こちらはまだ穀雨の前の清明(せいめい)の節気、一週間前のベランダの写真です。
ニレケヤキはまだ芽摘みも葉刈りもしていません。手入れをしないとこんなにも旺盛に育ってしまいます。この木はかなり丈夫で頼もしく扱いが楽ですが、旺盛がゆえにきちんと枝振りを調整してあげないと盆栽的には綺麗な容姿になりません。

アオイスミレ

少し前までは可愛らしい姿をしていたアオイスミレは茎をよく伸ばし、花もたくさん咲かせました。スミレのような植物は初めて扱うので、どのように手入れをしていいのかわかりませんが、咲き終わった花は摘んでおいた方が良さそうですね。

ホオズキ

ホオズキも再び元気に背を伸ばしています。実を付ける数が減ってしまうことから大抵は購入した年で捨ててしまうものですが、こちらはもう二度の冬越しをしたものです。冬に地表に伸びる全ての葉や茎は枯れてしまいますが、春になると小さな新芽が出てくる姿はとても愛らしくていじらしく、到底捨てる気にはなりません。ほおずき市で新しいものを手に入れたくなるのですが、これが枯れるまではお預けです。

ヒメダカ、アサザ、ヒメオモダカ、ヒシモドキ、コウホネ、ホテイアオイ

メダカの鉢に新たに投入した植物たちも旺盛に育っています。アサザやヒメオモダカ、ヒシモドキ、コウホネやホテイアオイなど、バラエティー豊かになりました。但し込み入ってくると夜に酸素を消費してメダカたちに呼吸に影響が出てしまうので、剪定や間引きを怠らないように気をつけます。

清明の節気は「清浄明潔」(しょうじょうめいけつ)という言葉を略したものです。あらゆるものが清く明らかになる、生き生きとした様子を表すそうですが、植物たちを見ていると本当にその通りだなと思います。姿を見せずにじっとしていたものたちが一気に身体を伸ばす。そして、生命の息吹がそこかしこに立ち込める。世界はこんなにも多様性のある生き物たちで溢れているのだなあとしみじみと感じる今日この頃です。

Scroll to top