立夏が過ぎて小満の節気となっています。晴明のころとはまた違った命の躍動が見られる季節です。辺りは春から本格的な夏へと少しずつ変化しています。
最近は仕事が忙しく、ひとつ終わるとまたひとつ大きな仕事が舞い込んできます。その度に成長できれば言うことはないのですが、足踏みをしているような気がしてなんだかもどかしく思います。ストレスもそれなりに溜まってきますので、週末の時間がとても貴重に思います。
生活を維持するために仕事をする、あるいは仕事自体が楽しいから仕事をする。人はそれぞれ目的があって仕事をしているわけですが、どうせなら後者のようになりたいものです。お金のためだけに仕事をして、やりたくないことに時間を割くというのは嫌なものですし、世間一般でも長い間、仕事をどのように充実させるかに重きをおく風潮にありました。しかし最近では、仕事一筋の考え方から一転して、プライベートを重視するほうが大事だと思う人たちが増えてきています。結局はどちらか一方ということではなく、両方のバランスを取ることが大事なのかもしれません。
私も他の人たちと同様に、生活の質と仕事の充実の狭間で揺れ動きながら仕事をしています。それは時期によってバランスが異なり、若いころに比べると段々とプライベートに重きを置くようになりました。特に週末の時間は大切なものであり、東京の街をうろうろしていると気持ちが休まります。
また、自分自身の創作活動も重要なものとなっています。仕事で実現できればいいのですが、やはりお金に繋がらない創作もあります。人生でやりたいことをひとつに絞ることはできないですし、絞る必要もないので、自由にやっています。人の目を気にする必要もないですし、自分自身で枷（かせ）をはめても何も意味はありません。もちろん、人から賞賛される何かを成し遂げることは素晴らしいことではありますが、そこに自分を押し込める必要は必ずしもないのです。
街中の野良猫や雑草を見ていると、本当に自由で伸びやかです。彼らから学び、自分も同じようにすることが、却って目標に向かって突き進んでいく勇気に繋がってくるように思います。
