猫好き

「犬派か、猫派か」という質問がよくありますが、私はほとんど猫派です。どちらを飼いたいかという意味でも、自分の性格からいっても、私はやっぱり猫派です。

東京都豊島区雑司が谷:猫

以前は「猫は特に好きではない」と主張していたのですが、説明が面倒くさくなったので「好き」と言うようになりました。

私が猫を身近に感じたきっかけは、物心ついた頃から猫が家にいたことでした。最初は一匹でしたが、高校に入る頃には十匹以上と生活を共にすることになりました。やはり近くにいると、彼らの表情や仕草、性格などを目の当たりにして、その良さが分かってきます。勝手気ままなように見えて従順だったり、従順なように見えて自分のことしか考えていなかったり、猫の性格というのは一匹ずつ異なるものであり、一匹であったとしても様々な側面を持っています。これがとても人間味があって面白く、とても親近感が湧きます。

また、野良猫は厳しい環境の中で生き抜くことにひたむきで、そんなところに惹かれます。人に媚びる猫もいれば、そうでない猫もいて、それぞれの個性が家猫よりも強く出ていると思います。

他にも様々な良い面があり、逆に悪い面も持ち合わせているのですが、純粋に「好き」かというと、そういう感じでもないと思っています。例えば、恋人に対してはもちろん「好き」と言えますが、人類全体を好きかと言われると特段そうでもないイメージです。猫に接しすぎてしまったため、愛玩動物というよりは同じ生き物として「認めている、尊敬している」という表現の方がしっくりきます。

また、猫派か犬派かの質問に対して猫派と答えますが、私の近くに犬がいたのであれば、おそらく犬派になっていただろうと思います。兄弟をその良し悪しにかかわらず、なんとなく好きなのと似ているかもしれません(現に猫たちには格下ないし同類に見られる傾向があります)。

おそらく今後も猫との付き合いは続き、彼らとの距離は離れることはないと思います。そんな姿を見て、まわりの人たちは私を猫好きと思うのでしょうが、やはり説明が面倒ですので「その通りです」と答えようと思っています。

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