猫の表情

再び暑さが戻ってきて外の猫たちはぐったりとしています。涼しい場所を見つけては、そこで過ごし、活発には行動しないようです。

猫

普段彼らを見ていると、あまり表情を変えずにじっとしているのですが、よくよく観察してみると表情豊かでなかなか面白いです。特にぐうたらしているときはなんとも間の抜けた表情をしていて、思わず笑みがこぼれてきます。

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写真の寝ている猫は、だらんとしていて塀伝いに身体がとろけてしまいそうです。普段は前足を揃え、その上に顔をのせているのですが、身体が重なるところをなるべく減らそうとしているのか、それとも温度の低いブロック塀に身体を付けようとしているのか、前足を開いて随分とだらしのない格好になっています。目も半開きでぼんやりしています。

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それから、撮影している私に気付いて伸びをしながら起き上がろうとしています。伸縮させた首回りと口まわりの表情、塀に爪を立てる姿が何とも可愛らしいですね。

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伸び終えてから目を開き、顔を前に出しています。しかしながら表情はまだ眠そうですね。眠たげな表情、揃えた前足、低い姿勢のまま、しばらく一点を見つめてじっとしていました。

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さらにしばらくすると、こちらに向かってこようとしました。いつものようにしなやかな物腰ではなく姿勢を低くしたまま、ずるずると歩を進めています。やっぱりまだ眠いのか身体がしゃんとしていないようです。どこか人間が寝起きで布団から這い出てくるような感じにも見えます。

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猫は無愛想だと言います。確かに犬などに比べて無愛想かもしれませんが、その表情はとても豊かです。猫と同じ表情をしながら暑い夏をだらだら過ごし、お互いに観察し合うのも良い過ごし方かもしれません。

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