冬の心残り

二十四節気は雨水に入りました。ベランダの植物をいじっていると土に虫が動いていたり、日の傾きが高くなっていたり、少しずつ春の気配を感じます。

東京都豊島区雑司が谷:猫

暖かくなると園芸だけでなく散歩など楽しいことが多く、楽しみが膨らみます。しかしながら、現在追われている仕事の締め切りもいくつかあるので早くやってきてほしいような、そうでないような微妙な気持ちになります。仕事には毎回さまざまな課題があり、ひとつずつ解決していくのは大変なのですが、定型のものを繰り返すよりは張りがあると言えるでしょう。しかしながら、難易度が安定した仕事にも憧れがあります。

冬が訪れる前にこのコラムで「久しぶりにウィンタースポーツがしたい」と書いていましたが、結局今回も行けないままになりそうです。全身を使って雪山を滑走するのは気持ちのよいものですが、行くまでのことを考えると億劫になります。十一月から十二月は早すぎるし、年末年始は混雑しそうだし、一月、二月はあっという間に過ぎてしまうし、行こうと思うと三月になって雪がなくなってしまいます。また、日頃の運動不足で必ず筋肉痛になると思うので連休があるときに行きたいのですが、混雑を避けるようにするとほとんど行く機会がありません。
春が来るのは嬉しいけど、雪山に行く機会をまた逃してしまうのが心残りです(そこまで執着していませんが)。

毎年買おうと思っているコートも迷っているうちに春が来てしまいます。たいして高いものではなく流行に関係のないデザインなのですが、いつでも買えると思うと躊躇してしまいます。

まあそれでも、これらの心残りよりも暖かくなるほうが断然嬉しいので、早く春が来てほしいと思っています。
春になったら、何をしよう、どこに行こうと考えるのですが、きっと昨年と同じように園芸と散歩をするのだと思います。しかしながら、平凡なことがいちばん楽しかったりもするものです。

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