武蔵小山のみやがわスポーツ

武蔵小山にある山用品店の「みやがわスポーツ」。サコッシュの名店としてファッションに興味がある人々にはおなじみですが、私もこちらのお店のファンです。

東京都品川区小山 武蔵小山商店街パルム:みやがわスポーツ

スタイリストの山本康一郎とのコラボで火がついて、若者を中心にSNSなどで話題となったみやがわのサコッシュは、昭和テイスト漂うロゴのタグが目をひく可愛らしいアイテムです。
もともとは大量発注してしまったタグを使い切ろうと、端切れ布を利用してサコッシュやトートバッグを作っていたところ、思わぬところで大ブレイクとなってしまったそうです。

東京都品川区小山 武蔵小山商店街パルム:みやがわスポーツ

つくりは非常に丁寧で堅牢でありながら、ひとつひとつに手作りの味わいがあります。また、ポケットの位置などが非常に機能的で、使ってみるとそのよさがわかります。端切れ布もアウトドア用のものなので、とても丈夫です。

私はこちらのアイテムが気に入って、サコッシュだけでなく、トートバッグや小物入れなど手に入れていますが、商品と同様に店主ご夫婦に魅了されています。

東京都品川区小山 武蔵小山商店街パルム:みやがわスポーツ

店主の宮川孝さんは、もうすぐ八十歳になろうかという人生の大先輩。昭和四十三年にみやがわスポーツをオープンして以来、武蔵小山の地で山岳用品のOEM商品を製造、販売をしてきたそうです。お店の奥でミシンをカタカタ鳴らすひたむきな姿が印象的で、江戸っ子気質なところがあり、初対面だとすこし怖くみえるかもしれません。

しかしながら、選んだ商品に対して「紐を取り替えようか、長さは大丈夫?」などと優しく面倒をみてくれます。駄洒落やお話が大好きで、じっくり会話をするのが私のなによりの楽しみです。お店の歴史や裁縫に関するこだわり、山岳用品の変遷など、興味深いお話を聞かせてくれます。それでもとてもお忙しそうなので、状況をみて話しかけるといいでしょう。

奥さまの清美さんはとっても朗らかで笑顔が素敵な方です。彼女も商品についていろいろ面倒をみてくれたり、足を運んできたことを労ってくれます。お話をしているとパッと明るい気持ちになってきます。

東京都品川区小山 武蔵小山商店街パルム:珈琲太郎

武蔵小山には、みやがわのような昔から続く名店がいくつもあります。みやがわに寄ると、必ず足を運びたくなる喫茶店があります。

東京都品川区小山 武蔵小山商店街パルム:珈琲太郎

こちらの「珈琲太郎」もご年配のご夫婦が経営していて、昭和の雰囲気が満載のお店です。ほとんどが常連客で喫煙者となっています。禁煙の波に追われた人々と、後継者のいない喫茶店という組み合わせに時代の趨勢を感じます。

東京都品川区小山:武蔵小山商店街パルム

ほかの商店街のお店のように、この喫茶店やみやがわもいずれシャッターを閉じることになってしまうと思います。とても残念に思いますが仕方のないことなのでしょう。せめてお店の方々がお元気なうちにたくさん訪れておきたいなと思っています。

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