今日は春分の日ですね。日が沈むのも遅くなり、冬の雰囲気は随分薄まってきました。
先週の日曜日、東京地方の桜の開花を調べに靖国神社まで行きました。麹町から高級マンションを眺めながらのんびりと歩き、靖国神社の境内へ入ります。コロナウイルスの関係で外国人観光客がほとんどいませんでしたが、それなりの賑わいを見せていました。
靖国神社には、開花宣言の基準となる標本木があります。全国で五十八本あり、そのどれもがソメイヨシノです。
標本木の枝を見ると、ほとんど花は咲いていませんでした。しかしながら、二日前の三月十四日に開花宣言していたそうなので、いくつかすでに咲いていたのかもしれません。
境内のいくつかの樹木はすでに開花が進んでいて、多く花をつけているものには人だかりができていました。桜はやっぱり美しいですね。日本の花ではありますが、多くの外国人もこの花の魅力を知っています。国境関係なく、同じものを見て笑顔になれるのは素敵なことだと思います。
さて、靖国神社に久しぶりに訪れたのですが、境内が綺麗になっていてすこし驚きました。味のあったお土産屋さんの一角がリニューアルし、お洒落なカフェや休憩所に様変わりしていました。以前の古めかしい雰囲気が大好きだったので残念ですが、大半の人は新しいほうが嬉しいですよね。
向かいにあるお土産屋さんは、以前の姿をとどめたまま営業していました。やっぱりこっちのほうが落ち着きます。
看板がとてもいい味を出しています。私が子どものころと変わらない、昭和の風情を漂わせています。しかしながら、ここもいずれは新しい姿になってしまうのでしょう。
境内には、桜だけでなくシャガもたくさん咲いていました。中国からやってきた帰化植物で、雑草のような扱いであまり人々から注目を集めることはありません。しかしながら、アヤメ科の優雅な花弁が美しくて私は好きです。
桜は次々に開花し、美しい姿を見せてくれています。今年は世界的な未曾有の困難に遭遇していますが、早く終息してゆっくり春を満喫したいものですね。