2020年の桜

そろそろ毛布を仕舞おうかなと思っていたら、今週に入ってふたたび寒さが戻ってきました。春は本当に気候が不安定ですね。

東京都足立区宮城:荒川土手 桜

先日、荒川土手に行きました。二週間前にも訪れましたが、何度行っても飽きることがありません。現在はウイルス感染の情勢に伴って大勢の集まる場所は控えなければならないですが、土手ならば人も少ないですし、ひらけた場所なので幾分安心です。

東京都足立区宮城:荒川土手 桜

いつもはサイクリストや土手を通り道にしている人くらいでほとんど人気(ひとけ)はありませんが、今週は桜が満開でしたので、地元の人たちがそこそこ集まっていました。しかしながら、上野公園や繁華街の比ではありません。土手は桜並木が長く続くほどの数はありませんが、一本あれば十分その美しさを楽しめます。

東京都足立区宮城:荒川土手

いつもこのコラムに毎年の桜の傾向を書き留めているのですが、今年は暖冬の影響からか、開花が非常に早くて三月十四日、三連休の二十二日には観測史上二番目に早い満開の発表がありました。今週末は雨が降るので散ってしまうでしょうが、今週中はまだまだ桜を楽しむことができそうです。ただし、首都圏封鎖の可能性も出てきているので、昨年までのように安心して楽しめるかどうかはわかりません。

東京都足立区宮城:荒川土手

ぼうっと桜や土手の風景を眺めていると、自然の美しさや素晴らしさを実感します。しかしながら、今回のウイルスや昨年の台風のように自然の怖さも同時に感じます。昔の人々が自然に神秘を感じ、畏れ、敬ったのはこういう経験をしたからなのだろうなと思います。今後もきっと未曾有の災害に見舞われることもあるでしょう。平凡だとしても、何事もないのがいちばんです。

東京都北区豊島:ツバメ

さて、土手近くの団地には、今年もツバメが帰ってきていました。以前から使われている巣をじっと見守っている姿は可愛らしいのですが、同時にとても強い意志を感じます。自然の中で命を守り、次世代に繋いでいく大変さは人間もツバメも変わりませんね。

東京都足立区宮城:荒川土手 桜

果たして来年の春は、なんの心配もなくお花見ができるでしょうか。できることなら今年のようなことがなく、平安であってほしいなと思います。

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